磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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時事新書 北ベトナム研究

2009年06月24日 | 読書日記など
『時事新書 北ベトナム研究』
   パトリック・J・ハネー(著)/
     山下正雄(訳)/時事通信社1965年

最初に書かれてあります。下「」引用。

「本書は一九六一年九月十五日より一九六四年十二月十一日まで十四回にわたり、香港で発行された週刊誌China News Analysisに連載されたNorth Vietnam、Quarterly Survex、by P. J. Honeyを訳出したものである。
 著者はアイルランド産、ロンドン大学の出身で、現在母校の東洋、アフリカ学部でベトナム問題を講じている。北ベトナムの権威-略-」

「北ベトナムの宣伝」 下「」引用。

「共産主義国はどこでも宣伝には莫大なカネと時間と、多数の頭脳を動員している。これらの国の政府が発表する生産に関する数字をはじめ、一切の統計上の情報は批判的精神をもって検討する必要がある。というのは、発表されて数字は外部の観察者にとって常に楽天的に見え、しかも彼らの主張を裏付ける手段が与えられないからであるり。」

統計の異常……。下「」引用。

「土地の開墾や潅漑に関して北ベトナム当局が発表して公文書をう集めてみればすぐわかることだが、その面積においてベトナム全はおろか、インドシナ全体より大きな土地を開墾したと彼らは主張している。もっとも忠実な外国の共産主義やその同調者でも、こういう公式の主張を信用しているふりをしようとすれば骨が折れる。」

「宗教」を認める憲法はあるが……。下「」引用。

「北ベトナムの一九六○年憲法第二十六条は信仰の自由を認め、北ベトナムの宣伝家はこの権利が尊重されているといつも自慢している。しかしチェンチャオの、いやビンリン郡全部の住民はそう思っていない。だれでもなにか宗教的行事をしようとすると、時間つぶしだとか迷信だという理由で、すぐ、激しい継続的な批判の的にされてしまう。」

組織的におこなわれているという。

カトリックのクリスマスは3教会に限られているという。下「」引用。

「それはディロアン、アンニン(クァツン)、フックソンの三教会に限られている。その理由は、これらの教会が休戦ラインに近く、その南側に住んでいるベトナム人に対する巧妙な宣伝として、それらが認められているからである。」

中共の第一回核爆発に対し、北ベトナムの指導員は祝電をうち、10月18日朝の新聞は称賛する記事を書いていたという。

その理由。下「」引用。

「南ベトナムでの戦争に関連してアメリカが北ベトナムに報復するのを結局阻止するだろうと期待しているからである。」

ゼロサムゲーム、東西冷戦のゲームをしているのだろう……。

人の命を玩具にして……。





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