『週刊現代 2011-8-20 2011-8-27 夏の超特大合併号』
鈴木章一・編/講談社2011年
特集名 被災地の英雄たち
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/25/40ffa21e355b75ccc7da9e7a8b4d0070.jpg)
「【スクープレポート】東電マネーと朝日新聞 メディア最大のタブー 事故後にも買い上げていた」 下「」引用。
「東電が朝日に出した年間広告料2億3000万円(推定、電事連等は除く)。それだけじゃない。朝日有力OBグループは東電のPR誌を作り、それをすべて買い上げてもらっていた。その額、年間1億4000万円!--原発推進のため、メディアにカネをばらまき続けた東電、そしてそこにタカる大手マスコミ。歪な原発大国の生成過程を暴く」
2010年の広告合計13本。下「」引用。
「ほかにの電事連名義之者や、日本原子力文化振興財団などの広告も大量にあるが、それを除いてもかなりの数である。掲載された面によって価格は違うが、朝日の規定の広告料に従って計算すると、その合計は2億3000万円あまりになる。しかも、その内容は、東京電力が保有する尾瀬の環境を守ろうと呼びかけるものや、イメージキャラクター「でんこ」の歌の歌詞・楽譜なと直接ビジネスには結びつかないものばかり。-略-」
絆の強さ。下「」引用。
「東電と朝日グループの絆は想像以上に深いが、そのことを裏付けるのが、『SOLA』と題する情報誌である。-略-
実はこの雑誌は、東電本店営業部が一括して買い上げたあと、各営業所に配布されている。そこで、興味のある来客に無償で配られているのだ。つまり、身銭を切ってこの雑誌を買っている読者は東電以外、一人もいない。-略-」
「東電のカネでNPOも設立」 下「」引用。
「井田企画を基点とする朝日新聞OBとの関係はまだある。
'00年11月、井田企画内に「地球こどもクラブ」という特定非営利活動(NPO)法人が設立された。このNPOは東電からも寄付を受け入れており、今年6月までは東電の皷つづみ紀男副社長や前出の加納前議員も副会長を務めていた。
小学生らを対象にポスターコンクールなどを主催し、'09年度の支出額は約2100万円。
そのほかの理事や会員企業の顔ぶれを見ると、『SOLA』にかかわる朝日OBたちと見事に重なっている。井田、江森、田中、岡田の各氏が名を連ねているほか、元朝日新聞社長の中江利忠氏の名まであるのだ。」
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「「羽のない」がぶと虫、「ねじれた」セミは何を意味する? 「耳なし」うさぎだけじゃない」 下「」引用。
「-略-動物の胎児には、放射線による奇形が生じやすい時期があます。うさぎの場合、妊娠してしばらく後の4日間。その間の母親の内部被曝量を計算したところ、なんと844ミリシーベルトという数値が出た。これは、マウスの胎児を使った実験で指の欠損が起きたという値です。母うさぎの被曝量は、それほど危険な水準に達していたのです」
耳なしうさぎは、母親が放射性物質に汚染された雑草を食べ、内部被曝した結果生れたというのだ。
琉球大学名誉教授で放射線被曝が専門の矢ヶ崎克馬氏も、耳なしうさぎと原発事故の関係を指摘する。
「母うさぎが飼育されていた場所の土からは、放射性セシウムが計4万6400ベクレルも検出されている。これだけの放射線を受けたとなると、その影響で奇形のうさぎが生まれたということも十分にありえます。-略-」
耳なしうさぎだけではい。この夏、各地で奇形の昆虫が発見されているのだ。福島第一原発から60km県内では、羽や腹部がねじれたように変形したセミが見つかり話題となってている。その外見は、見慣れたセミの姿とは程遠い。また本誌編集部にも、「奇形のかぶと虫を捕まえた」という情報が寄せられている。千葉県北部の住宅街て見つかった、オスとメス2匹のかぶと虫。特にオスは、ぐにゃりと曲がった角、小さく萎縮した背中の羽、奇妙な方向に折れ曲がる足と、見るも無残だ。メスは土からほとんど出ず、やはり体の形がおかしい。これも放射能のしわざなのか。
放射線の専門家で昆虫の生態にも詳しい、国立感染症研究所の土田耕作氏は
「昆虫の奇形や突然変異は自然にも起こるので、これらの事例が放射線のせいかどうかはわかりませんが」と述べつつ、こう説明する。
「昆虫はサナギの間に一度体を作り直すので、そのとき強い放射線を受けると、成虫になって羽や足に異常が出る場合がある。福島第一原発の近隣など、放射線の値が特に高い場所なら、その影響で奇形が発生することは十分考えられます。
また、もともと人間と比べて放射線に強い昆虫でも、生殖細胞は他の生き物と同様にとても敏感です。生殖細胞の被曝は次の世代に遺伝しますから、今後奇形の虫たちが増える可能性も否定できません」」
チェルノブイリでは。下「」引用。
「スイス・チューリッヒ大学自然史博物館のコルネリア・ヘッセ=ホネッガー氏は、事故を契機に、昆虫、特にカメムシの異変に気づき、25年間の間観察を行った。その結果、場所によっては30%ものカメムシに触覚の欠損や体の変形といった異常がみられたという。奇形の昆虫は、ドイツの原発やフランスの再処理工場周辺でも数多く見つかった。
福島原発由来の放射能もまた、じわじわと生態系に変化をもたらしているのかしもれない。そして、人間だけがそれを免れることは不可能だ。チェルノブイリでは、あの大事故の後に多くの奇形児が生まれた。
「福島の事故以来、汚染された物を食べないよう気をつけている母親も多い。これから生れる赤ちゃんに異常が現われる確率はきわめて低いでしょう。しかし残念ながら、放射能が人間の胎児にも影響するという懸念そのものは拭いきれません」(矢ヶ崎氏)」
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「浴びれば即死が待っている 福島第一「10ミリシーベルト」が意味すること」
「被災地の英雄たち」
「甲状腺がん その発症と手術 これから急増する わが子を守る早期発見」
「自覚症状はほとんどなし」 下「」引用。
「■兆候と症状
厄介なことに発症当初は、ほとんど自覚症状がないことが多い。特に子どもの場合、微妙な体調変化を言葉にするのは難しい。
「首筋にしこりができるのですが、首が少し太くなる程度で見逃すケースも多く、検診で指摘されてエコー検査などで見つかることが大半です。声がかれる、水を飲むとむせるというような明らかな症状が出たら、かなり進行している可能性があります」(東京都立駒込病院耳鼻咽喉科・頭頚部腫瘍外科部長の三橋敏雄医師)
-略-甲状腺がんが発症し、進行すると、首が太くなる、声がかれるといった症状の他、食事が喉を通りにくい、痰に血が混じるという症状が出ることもある。さらに、ホルモンバランスが崩れるため、全身の倦怠感や体毛が濃くなったりする場合も少なくない。
基本は検査をかかさず受ける。そして、先に挙げたような症状を感じたら、「内分泌科」を受診するのがよいだろう。」
「初期なら内視鏡手術も可能」 下「」引用。
「清水医師は甲状腺がんの内視鏡手術のスペシャリストだが、それでも内視鏡手術の適応となるのは全甲状腺がん患者の12%程度という。やはり、転移などを考えると、直接腫瘍を切除する手術のほうが主流になる。」
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鈴木章一・編/講談社2011年
特集名 被災地の英雄たち
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「【スクープレポート】東電マネーと朝日新聞 メディア最大のタブー 事故後にも買い上げていた」 下「」引用。
「東電が朝日に出した年間広告料2億3000万円(推定、電事連等は除く)。それだけじゃない。朝日有力OBグループは東電のPR誌を作り、それをすべて買い上げてもらっていた。その額、年間1億4000万円!--原発推進のため、メディアにカネをばらまき続けた東電、そしてそこにタカる大手マスコミ。歪な原発大国の生成過程を暴く」
2010年の広告合計13本。下「」引用。
「ほかにの電事連名義之者や、日本原子力文化振興財団などの広告も大量にあるが、それを除いてもかなりの数である。掲載された面によって価格は違うが、朝日の規定の広告料に従って計算すると、その合計は2億3000万円あまりになる。しかも、その内容は、東京電力が保有する尾瀬の環境を守ろうと呼びかけるものや、イメージキャラクター「でんこ」の歌の歌詞・楽譜なと直接ビジネスには結びつかないものばかり。-略-」
絆の強さ。下「」引用。
「東電と朝日グループの絆は想像以上に深いが、そのことを裏付けるのが、『SOLA』と題する情報誌である。-略-
実はこの雑誌は、東電本店営業部が一括して買い上げたあと、各営業所に配布されている。そこで、興味のある来客に無償で配られているのだ。つまり、身銭を切ってこの雑誌を買っている読者は東電以外、一人もいない。-略-」
「東電のカネでNPOも設立」 下「」引用。
「井田企画を基点とする朝日新聞OBとの関係はまだある。
'00年11月、井田企画内に「地球こどもクラブ」という特定非営利活動(NPO)法人が設立された。このNPOは東電からも寄付を受け入れており、今年6月までは東電の皷つづみ紀男副社長や前出の加納前議員も副会長を務めていた。
小学生らを対象にポスターコンクールなどを主催し、'09年度の支出額は約2100万円。
そのほかの理事や会員企業の顔ぶれを見ると、『SOLA』にかかわる朝日OBたちと見事に重なっている。井田、江森、田中、岡田の各氏が名を連ねているほか、元朝日新聞社長の中江利忠氏の名まであるのだ。」
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「「羽のない」がぶと虫、「ねじれた」セミは何を意味する? 「耳なし」うさぎだけじゃない」 下「」引用。
「-略-動物の胎児には、放射線による奇形が生じやすい時期があます。うさぎの場合、妊娠してしばらく後の4日間。その間の母親の内部被曝量を計算したところ、なんと844ミリシーベルトという数値が出た。これは、マウスの胎児を使った実験で指の欠損が起きたという値です。母うさぎの被曝量は、それほど危険な水準に達していたのです」
耳なしうさぎは、母親が放射性物質に汚染された雑草を食べ、内部被曝した結果生れたというのだ。
琉球大学名誉教授で放射線被曝が専門の矢ヶ崎克馬氏も、耳なしうさぎと原発事故の関係を指摘する。
「母うさぎが飼育されていた場所の土からは、放射性セシウムが計4万6400ベクレルも検出されている。これだけの放射線を受けたとなると、その影響で奇形のうさぎが生まれたということも十分にありえます。-略-」
耳なしうさぎだけではい。この夏、各地で奇形の昆虫が発見されているのだ。福島第一原発から60km県内では、羽や腹部がねじれたように変形したセミが見つかり話題となってている。その外見は、見慣れたセミの姿とは程遠い。また本誌編集部にも、「奇形のかぶと虫を捕まえた」という情報が寄せられている。千葉県北部の住宅街て見つかった、オスとメス2匹のかぶと虫。特にオスは、ぐにゃりと曲がった角、小さく萎縮した背中の羽、奇妙な方向に折れ曲がる足と、見るも無残だ。メスは土からほとんど出ず、やはり体の形がおかしい。これも放射能のしわざなのか。
放射線の専門家で昆虫の生態にも詳しい、国立感染症研究所の土田耕作氏は
「昆虫の奇形や突然変異は自然にも起こるので、これらの事例が放射線のせいかどうかはわかりませんが」と述べつつ、こう説明する。
「昆虫はサナギの間に一度体を作り直すので、そのとき強い放射線を受けると、成虫になって羽や足に異常が出る場合がある。福島第一原発の近隣など、放射線の値が特に高い場所なら、その影響で奇形が発生することは十分考えられます。
また、もともと人間と比べて放射線に強い昆虫でも、生殖細胞は他の生き物と同様にとても敏感です。生殖細胞の被曝は次の世代に遺伝しますから、今後奇形の虫たちが増える可能性も否定できません」」
チェルノブイリでは。下「」引用。
「スイス・チューリッヒ大学自然史博物館のコルネリア・ヘッセ=ホネッガー氏は、事故を契機に、昆虫、特にカメムシの異変に気づき、25年間の間観察を行った。その結果、場所によっては30%ものカメムシに触覚の欠損や体の変形といった異常がみられたという。奇形の昆虫は、ドイツの原発やフランスの再処理工場周辺でも数多く見つかった。
福島原発由来の放射能もまた、じわじわと生態系に変化をもたらしているのかしもれない。そして、人間だけがそれを免れることは不可能だ。チェルノブイリでは、あの大事故の後に多くの奇形児が生まれた。
「福島の事故以来、汚染された物を食べないよう気をつけている母親も多い。これから生れる赤ちゃんに異常が現われる確率はきわめて低いでしょう。しかし残念ながら、放射能が人間の胎児にも影響するという懸念そのものは拭いきれません」(矢ヶ崎氏)」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/23/23353feb035fe5f5b2de7a84d8f26ee6.png)
「浴びれば即死が待っている 福島第一「10ミリシーベルト」が意味すること」
「被災地の英雄たち」
「甲状腺がん その発症と手術 これから急増する わが子を守る早期発見」
「自覚症状はほとんどなし」 下「」引用。
「■兆候と症状
厄介なことに発症当初は、ほとんど自覚症状がないことが多い。特に子どもの場合、微妙な体調変化を言葉にするのは難しい。
「首筋にしこりができるのですが、首が少し太くなる程度で見逃すケースも多く、検診で指摘されてエコー検査などで見つかることが大半です。声がかれる、水を飲むとむせるというような明らかな症状が出たら、かなり進行している可能性があります」(東京都立駒込病院耳鼻咽喉科・頭頚部腫瘍外科部長の三橋敏雄医師)
-略-甲状腺がんが発症し、進行すると、首が太くなる、声がかれるといった症状の他、食事が喉を通りにくい、痰に血が混じるという症状が出ることもある。さらに、ホルモンバランスが崩れるため、全身の倦怠感や体毛が濃くなったりする場合も少なくない。
基本は検査をかかさず受ける。そして、先に挙げたような症状を感じたら、「内分泌科」を受診するのがよいだろう。」
「初期なら内視鏡手術も可能」 下「」引用。
「清水医師は甲状腺がんの内視鏡手術のスペシャリストだが、それでも内視鏡手術の適応となるのは全甲状腺がん患者の12%程度という。やはり、転移などを考えると、直接腫瘍を切除する手術のほうが主流になる。」
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