『原子力村の大罪』
小出裕章、西尾幹二、佐藤栄佐久、桜井勝延、
恩田勝亘、星亮一、玄侑宗久・著/
ベストセラーズ2011年
表紙の裏。下「」引用。
「時間が経てば経つほど、悲しみが深くなる。
原発は学者のおもちゃだと思うの。
(南相馬市民の嘆き」」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ff/1f7f24c97eecccf464caaa9dbc86bf35.jpg)
帯に書かれてあります。下「」引用。
「原発事故は戦争である。
「わたしはお墓にひなんします」
という老女の遺書
四重苦“福島の現実”を見よ!
原発マフィア 経産省、東京電力の腐敗構造」
【口絵カラー】の説明文。
「逆さになった車の赤丸は、犠牲者が見つかった証」
「本来なら福島県ほぼ全域が避難対象」
「火力発電所だけで需要は賄える」
三割ではなく、実は約18%。下「」引用。
「確かに日本の電気の約三十%は原子力発電によって賄われています。しかし、発電設備全体量からすると、実は全発電量の約十八%にすぎません。ではなぜ三十パーセントに上昇しているのでしょうか。それは原子力発電所の「設備利用率」を上げて、本来稼働するはずの火力発電所を休ませているからです。」
福島の方々……。下「」引用。
「福島第一発電所から放出された放射能は汚染を拡げていますが、福島の皆さんは特に大きな汚染を受けており、その放射能の中で生きるしかないという状況に追い込まれています。」
日本の法律すら適用できない事態……。下「」引用。
「実は皆さんが住んでいる福島県の東半分は、大地そのものが「放射線管理区域」に指定される基準を超えています。私は放射能を扱ったときには、汚染は管理区域の外に拡げないようにしようと注意してきました。そして日本の法律もそれを定めていました。
管理区域の中で水を飲んではいけないと決められていますが、私は既に福島に来て水を飲みました。管理区域の中に子ども連れ込んではいけないといのうが日本の法律でしたが、今も福島にはたくさんの子どもたちが暮らしています。3・11を境に世界は変わってしまいました。日本の法律すら適用できない事態になってしまったのです。」
ヘリで搬送された福島の人……。下「」引用。
「--私の知人は原発の三キロ圏内で被曝してしまい、自衛隊のヘリコプターで宮城県に搬送されました。治療前に被曝をしているということで除染して治療を受けました。しかし、「この頃、頭髪が抜け落ちる。体がだるいなど放射線障害が自分の身に降りかかってくるのではないか」と大変不安がって、これからどのような生活をしていけばいいのかと悩んでいます。」
「東大原子力一家」
原発推進者は「和」など求めていない。彼らは付和雷同だとボクは思う……。よく現実を考えていないのだから……。聖徳太子から伝えられるという「和の精神」もわからない文化人が多すぎる……。聖徳太子は反原発の側についていたろうとボクは思う……。そこで「和の精神」が大切であるが、イデオロギーのセールスマンたちが、奇妙な行動をとっている。
「福島は原子力の生まれ故郷」 下「」引用。
「物理学者として日本の物理学界そして今の原子力の世界で活躍する多くの科学者を育て上げ、またその原子力理論の下地を作り上げたのが、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹や伏見康治といった物理学者です。そして、彼らの師匠筋に当たるのが仁科芳雄であり、さらに遡ると日本初の物理学教授だった山川健次郎に行き着きます。彼は東大総長を務め、他にも京都大学総長や九州大学学長も歴任した人物です。
山川健次郎は会津藩士の子として生まれ、兄は戊辰戦争で会津藩家老として戦った山川浩にあたります。山川健次郎は一八五四年に会津で生まれ、会津戦争には白虎隊隊士として西軍(新政府軍)と戦いました。その後、藩主とともに斗南の地に渡り、「賊軍」の汚名を着せられながらも、苦労を重ねてアメリカ留学を果たし物理学を専攻します。東京大学教授として日本を支える科学者を育成したのです。つまり日本の原子力政策の大本を辿ると会津つまり福島にたどり着くのです。その福島の地に原発が建設され、今これまで類例を見ない大事故に遭遇しているというのは何かの因縁なのかもしれません。
かつて原子力はバラ色の未来を約束してくれるものだと考えていた人は多いのではないでしょうか。テレビでは「鉄腕アトム」が大人気を博し、メンコやカード遊びで一番強い兵器はレーザー光線という時代でした。私が子供の頃は原子力は未来をバラ色にする夢の物質だと信じられていました。まさかあのときは、生まれた家や住み慣れた故郷を奪いつくすものだとは、全く想像もしていませんでした。
しかし、福島には歴史と伝統が息づき、豊かな自然に囲まれています。この国難だからこそ、「福島県が守っていくべきは何か」を意識して、「うつくしま、ふくしま」の再生を目指していかなければなりません。」
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司馬遼太郎いわく。下「」引用。
「明治政府が東北に投資したものは、東北帝国大学ぐらいなもので、あとは何もなかった。」
修学旅行生もこない福島。下「」引用。
「観光地である会津も甚大な被害を受けている。例年なら鶴ヶ城や白虎隊士が眠る飯盛山は修学旅行の生徒であふれていたが、今年は全く来ない。
「原発のせいです」
観光土産物店の女性は原発を非難した。会津若松は原子力発電所から100キロ以上も離れている。しかし同じ福島県ということで、誰も来なくなったのだ。-略-」
「老女の自殺け」「お墓に避難します。南相馬の93歳女性自殺」=「棄民」 下「」引用。
「私が不可解に思うのは、菅総理も細野原発担当大臣も平野復興大臣もこれらの人々の救済策を何一つ述べていないことである。佐藤知事も同じである。これでは間違いなく棄民にされてしまう。原発周辺の人々はもっともっと恐るべきである。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/8e/5cbe5b6914ed3dc11316f4e73cf3d77a.jpg)
伊達市では、一般家庭の表土削除まで検討しているという。
「ふくしまキッズ夏期林間学校」
石油ストーブも電気がないと点火できないという……。
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目 次
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小出裕章、西尾幹二、佐藤栄佐久、桜井勝延、
恩田勝亘、星亮一、玄侑宗久・著/
ベストセラーズ2011年
表紙の裏。下「」引用。
「時間が経てば経つほど、悲しみが深くなる。
原発は学者のおもちゃだと思うの。
(南相馬市民の嘆き」」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ff/1f7f24c97eecccf464caaa9dbc86bf35.jpg)
帯に書かれてあります。下「」引用。
「原発事故は戦争である。
「わたしはお墓にひなんします」
という老女の遺書
四重苦“福島の現実”を見よ!
原発マフィア 経産省、東京電力の腐敗構造」
【口絵カラー】の説明文。
「逆さになった車の赤丸は、犠牲者が見つかった証」
「本来なら福島県ほぼ全域が避難対象」
「火力発電所だけで需要は賄える」
三割ではなく、実は約18%。下「」引用。
「確かに日本の電気の約三十%は原子力発電によって賄われています。しかし、発電設備全体量からすると、実は全発電量の約十八%にすぎません。ではなぜ三十パーセントに上昇しているのでしょうか。それは原子力発電所の「設備利用率」を上げて、本来稼働するはずの火力発電所を休ませているからです。」
福島の方々……。下「」引用。
「福島第一発電所から放出された放射能は汚染を拡げていますが、福島の皆さんは特に大きな汚染を受けており、その放射能の中で生きるしかないという状況に追い込まれています。」
日本の法律すら適用できない事態……。下「」引用。
「実は皆さんが住んでいる福島県の東半分は、大地そのものが「放射線管理区域」に指定される基準を超えています。私は放射能を扱ったときには、汚染は管理区域の外に拡げないようにしようと注意してきました。そして日本の法律もそれを定めていました。
管理区域の中で水を飲んではいけないと決められていますが、私は既に福島に来て水を飲みました。管理区域の中に子ども連れ込んではいけないといのうが日本の法律でしたが、今も福島にはたくさんの子どもたちが暮らしています。3・11を境に世界は変わってしまいました。日本の法律すら適用できない事態になってしまったのです。」
ヘリで搬送された福島の人……。下「」引用。
「--私の知人は原発の三キロ圏内で被曝してしまい、自衛隊のヘリコプターで宮城県に搬送されました。治療前に被曝をしているということで除染して治療を受けました。しかし、「この頃、頭髪が抜け落ちる。体がだるいなど放射線障害が自分の身に降りかかってくるのではないか」と大変不安がって、これからどのような生活をしていけばいいのかと悩んでいます。」
「東大原子力一家」
原発推進者は「和」など求めていない。彼らは付和雷同だとボクは思う……。よく現実を考えていないのだから……。聖徳太子から伝えられるという「和の精神」もわからない文化人が多すぎる……。聖徳太子は反原発の側についていたろうとボクは思う……。そこで「和の精神」が大切であるが、イデオロギーのセールスマンたちが、奇妙な行動をとっている。
「福島は原子力の生まれ故郷」 下「」引用。
「物理学者として日本の物理学界そして今の原子力の世界で活躍する多くの科学者を育て上げ、またその原子力理論の下地を作り上げたのが、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹や伏見康治といった物理学者です。そして、彼らの師匠筋に当たるのが仁科芳雄であり、さらに遡ると日本初の物理学教授だった山川健次郎に行き着きます。彼は東大総長を務め、他にも京都大学総長や九州大学学長も歴任した人物です。
山川健次郎は会津藩士の子として生まれ、兄は戊辰戦争で会津藩家老として戦った山川浩にあたります。山川健次郎は一八五四年に会津で生まれ、会津戦争には白虎隊隊士として西軍(新政府軍)と戦いました。その後、藩主とともに斗南の地に渡り、「賊軍」の汚名を着せられながらも、苦労を重ねてアメリカ留学を果たし物理学を専攻します。東京大学教授として日本を支える科学者を育成したのです。つまり日本の原子力政策の大本を辿ると会津つまり福島にたどり着くのです。その福島の地に原発が建設され、今これまで類例を見ない大事故に遭遇しているというのは何かの因縁なのかもしれません。
かつて原子力はバラ色の未来を約束してくれるものだと考えていた人は多いのではないでしょうか。テレビでは「鉄腕アトム」が大人気を博し、メンコやカード遊びで一番強い兵器はレーザー光線という時代でした。私が子供の頃は原子力は未来をバラ色にする夢の物質だと信じられていました。まさかあのときは、生まれた家や住み慣れた故郷を奪いつくすものだとは、全く想像もしていませんでした。
しかし、福島には歴史と伝統が息づき、豊かな自然に囲まれています。この国難だからこそ、「福島県が守っていくべきは何か」を意識して、「うつくしま、ふくしま」の再生を目指していかなければなりません。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/af/86df971bbcab84aecc502b92baa81276.png)
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司馬遼太郎いわく。下「」引用。
「明治政府が東北に投資したものは、東北帝国大学ぐらいなもので、あとは何もなかった。」
修学旅行生もこない福島。下「」引用。
「観光地である会津も甚大な被害を受けている。例年なら鶴ヶ城や白虎隊士が眠る飯盛山は修学旅行の生徒であふれていたが、今年は全く来ない。
「原発のせいです」
観光土産物店の女性は原発を非難した。会津若松は原子力発電所から100キロ以上も離れている。しかし同じ福島県ということで、誰も来なくなったのだ。-略-」
「老女の自殺け」「お墓に避難します。南相馬の93歳女性自殺」=「棄民」 下「」引用。
「私が不可解に思うのは、菅総理も細野原発担当大臣も平野復興大臣もこれらの人々の救済策を何一つ述べていないことである。佐藤知事も同じである。これでは間違いなく棄民にされてしまう。原発周辺の人々はもっともっと恐るべきである。」
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伊達市では、一般家庭の表土削除まで検討しているという。
「ふくしまキッズ夏期林間学校」
石油ストーブも電気がないと点火できないという……。
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