磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ロザリオの祈り( I ) ------長崎の原爆を生きぬいて------

2006年10月11日 | 読書日記など
『ロザリオの祈り( I )
  −長崎の原爆を生きぬいて−』
   さかいともみ(酒井友身)・作/教育出版センターs59年

永井隆博士には二人の子供がいました、一人は誠一(まこと)。
そして、娘・茅乃さんを主人公にした童話です。



アンジェラスの鐘をタイトルにされた映画がありましたね。

この本でも、アンジェラスの鐘が出てきます。

長崎の浦上地区の人たちにとっては、大切だったものだったようです。

今ではどうなのでしょうか?

近所にお寺があって、鐘をつくのがうるさいと苦情があるとか?

そんなことを新聞などで読んだことがあります。

戦時中にもアンジェラスの鐘はならすことが許されていなかったそうです。

長崎は空襲であぶないからと疎開する茅乃と兄誠一。

誠一は父母のいない疎開先で、茅乃を守ろうとする。

黒い雨がふった後、野イチゴを捨てた誠一。

もし食べていたら、健康に害があったことでしょうね。

そして、原爆症で苦しむ人たち。

「原子野」というのは、原始時代のような野という感じがしました。

もはや、水道もガスも電気もない。きちんとした家屋もない、原子時代。

原爆はたった一発で、そのくらいの威力があったのです。

最近のニュースで「「空爆で石器時代に戻る覚悟を」=アーミテージ氏が脅迫−パキスタン大統領」というのがありましたね。

これがもし本当なら、野蛮な国ですね。アーミテージ氏は否定しているようですが、実際の行動でこうしてきたわけですね。

長崎の原爆もその一つですね……。



「エピローグ」で、茅乃の母のロザリオが、長崎の原爆資料館で保管されていると書かれてありました。

ボク個人としては、この本は名作と思います。

ただ、カトリックとか宗教ぎらいの方には、そうはならないと思います。









Index

もくじ





エンタメ@BlogRanking




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。