磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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神道のすべて

2005年11月15日 | 読書日記など
『面白いほどよくわかる 神道のすべて』
    菅田正昭・著/日本文芸社h16年



神道のすべてが、一冊の本におさまるわけがない。
まず、題名を見て思います。
でも、総論という感じではよい本と思いました。

エコロジーな宗教であると神道のことを思いますが、
この著者も神道をそのようにとらえています。

僕は吉田幼稚園という吉田神社の幼稚園に通いました。
西洋かぶれした神学者たちが、神道は
自然崇拝などといいますが、私はそう思いません。
人間は自然の一部です。
しみじみ日常で思わせていただきました。
自然との共生のここちよさ。
これが神道の自然を大切にするところで、
西洋人のように崇拝はしていません。

また、この著者も書いていますが、
天皇は現人神ですが、ほかにも現人神はおられたし、
われわれも神になれる、それが神道です。
織田信長が神になろうとしたのも、神道であって、
キリシタンとしてではありません。
神という定義も欧米人とは違うのです。

この本には漢字の意味がよく出てきます。
そうなのかーと勉強になります。

「食国」って読める人は少ないでしょうね。
僕はもちろん、読めなかったです。
日本のことで、「ヲスクニ」と読むらしいです。

新嘗祭などが科学的にも
すぐれたものだったというのは、
共感できるものです。
遺伝子操作の内容も知らずに、
聖書解釈上否定できないとした、
ヴァチカンの文化程度の低さとの違いを
強く感じます。

節分の鬼についても、各種の説があります。
しかし、この本の著者のは納得いくものでした。
鬼は昔は神様でしたが、仏教の渡来とともに、
鬼にされてしまったようです。







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
食国 (雨漏り書斎)
2005-11-16 23:19:36
私も勿論読めません。

神道に限らず禅宗でも特別の読み方をしますね。

「漢字の勉強」やってて痛感します。
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食国 (鱧男)
2005-11-16 23:40:04
みんなが飢えることないようにと、

その願いからの、国の名前ですね。



「《食》をもって国を治めることがヲスクニ」



いい宗教だと思うんですけどね……。

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