『NHK戦争を知っていますか1 語り継ぐ女たちの体験』
NHKおはようジャーナル制作班・編/日本放送協会1989年
帯に書かれています。下「」引用。
「NHKテレビで大反響を呼んだ番組の待望の出版化！
戦いは、戦場だけではない
傷つくのは、兵士だけではない
今、銃後の女たちが語る平和の尊さ」
NHKの番組で、語り部を発掘してきたという。下「」引用。
「戦争体験といっても、それこそ千差万別です。スタッフはさまざまな体験やストーリーの持ち主を、全国のNHKの放送局のネットワークを使って探しだすことから始めました。そしてスタジオで一人で語ることができる人物－－それも有名人でなく無名の庶民のなかからとりあげることとし、新しい“女性の語り部”を発掘してきました。」
原爆だけに限ったことではありませんが……。
学童疎開で病死した級友のことを語る人。
東京の中島飛行機で「女子挺身隊」として働き、スパイとして逮捕された人。
「空襲で燃える中島飛行機武蔵製作所の建物」
ひめゆり部隊で、兵隊の看護にあたった人。
もくじ
ヒロシマの語り部の山岡ミチコさん。下「」引用。
「その頃、私の顔にはいつも母の手がありました。今でこそ薄くなったけど、その頃は二センチメートルも厚く盛り上がったケロイドがあったの。母はそのケロイドを治したかったわけね。目が覚めたらいつもお母さんの手があった。毎日毎晩クリームでマッサージをしてくれていたの。お母さんのあたたたみには感謝しています。」
「原爆乙女」としてアメリカに渡って、手術をうけたことも語られています。
もくじ
ろうあ者三百人がいたという。下「」引用。
「昭和二十年八月九日、広島に次いで長崎に史上二発目の原爆が投下された。被災した人は十二万人。そしてそのなかに約三百人のろうあ者がいた。」
もくじ
また、長崎では原爆投下後も高射砲で対戦していたことが書かれてありました。
終戦後の攻撃のことも書かれてありました。下「」引用。
「北海道の日本海側、数の子の産地として知られる留萌（るもい）市から車で北へ三十分。小平（おびら）町は静かな漁業の町である。
終戦から一週間たった昭和二十年八月二十二日、この小平町の沖合で樺太（からふと）（現在のサハリン）から北海道の小樽に向かっていた引き揚げ船三隻が、国籍不明の潜水艦に相次いで攻撃を受けた。亡くなったのは三隻あわせて千七百人といわれる。
このとき、沈没した引き揚げ船泰東（たいとう）丸に乗っていた渡部千穂子さん（当時二十一歳）は海に投げだされ、八時間の漂流ののち救助された。しかしお母さんと、幼い妹二人は、他の多くの人びとともに亡くなった。」
サイパンの集団自決で手榴弾を使って自決、しかし生き残った人が語られています。
番組では子供たちが話しを聞いていたようです。下「」引用。
「初めのうちは「戦争はマンガでしか知らないけどカッコいい」などといっていた小・中学生が、三十分もすると語り部の真剣な口調にひきこまれ、一時間もたつと、カメラが自分に向いていることも忘れてしまいます。」
『NHK戦争を知っていますか2 語り継ぐ女たちの体験』
NHKおはようジャーナル制作班・編/日本放送協会1989年
－－風船爆弾作戦は暗号名「ふ号」。
わりと詳しく語られている。下「」引用。
「日本軍は風船爆弾の戦果について何の情報も得られないまま、失敗と判断し、昭和二十年三月、風船爆弾の製造を中止した。風船爆弾による オレゴン州の牧師一家六人の死を九賀さんたちが知ったのは、つい一昨年のことである。」
index
ムッちゃんのことを語られています。
阿部静子さん、渡辺千恵子さんが被爆体験を語られています。
－－サメが襲ってきたという。
平良啓子さん、対馬丸に乗船。
潜水艦の攻撃で、沈没。
約一週間漂流。
－－フィリピン人に父殺さた人が語られています。
アメリカ軍に援助を受けたゲリラ。
日本軍がしたことは、復讐のみであった……。下「」引用。
「宮城さんのお父さんを襲ったのは、パナイ島の向かい、ギマラス島に潜むゲリラだった。当時日本軍は、受けた攻撃に対し、何倍もの報復攻撃をしたという。－略－「赤ん坊を投げ上げて、銃剣で刺しました。乳のみ子を抱いていた母も、そして子も－－思い出すだけで、ゾッとします」
日本軍の爆破で死亡。下「」引用。
「大谷さん一家にとって、家族がそろって暮らせるからこそ住んだ満州だった。しかし、この東安駅での爆発で、五人の兄姉を失った。大谷さんの逃避行は、たった家族三人となってしまった。この東安駅の爆発で、最終列車に乗っていた五百人以上の人が亡くなった。武器や弾薬がソビエト軍の手に落ちるのを防ぐために、日本軍が火をつけたのが爆発の原因だといわれている。」
index
同番組はシリーズだったようです。
↓佐伯さんが登場される番組がネットで、ほんの少し見られるようです。
NHKアーカイブス
もくじ
NHKおはようジャーナル制作班・編/日本放送協会1989年
帯に書かれています。下「」引用。
「NHKテレビで大反響を呼んだ番組の待望の出版化！
戦いは、戦場だけではない
傷つくのは、兵士だけではない
今、銃後の女たちが語る平和の尊さ」
NHKの番組で、語り部を発掘してきたという。下「」引用。
「戦争体験といっても、それこそ千差万別です。スタッフはさまざまな体験やストーリーの持ち主を、全国のNHKの放送局のネットワークを使って探しだすことから始めました。そしてスタジオで一人で語ることができる人物－－それも有名人でなく無名の庶民のなかからとりあげることとし、新しい“女性の語り部”を発掘してきました。」
原爆だけに限ったことではありませんが……。
学童疎開で病死した級友のことを語る人。
東京の中島飛行機で「女子挺身隊」として働き、スパイとして逮捕された人。
「空襲で燃える中島飛行機武蔵製作所の建物」
ひめゆり部隊で、兵隊の看護にあたった人。
もくじヒロシマの語り部の山岡ミチコさん。下「」引用。
「その頃、私の顔にはいつも母の手がありました。今でこそ薄くなったけど、その頃は二センチメートルも厚く盛り上がったケロイドがあったの。母はそのケロイドを治したかったわけね。目が覚めたらいつもお母さんの手があった。毎日毎晩クリームでマッサージをしてくれていたの。お母さんのあたたたみには感謝しています。」
「原爆乙女」としてアメリカに渡って、手術をうけたことも語られています。
もくじろうあ者三百人がいたという。下「」引用。
「昭和二十年八月九日、広島に次いで長崎に史上二発目の原爆が投下された。被災した人は十二万人。そしてそのなかに約三百人のろうあ者がいた。」
もくじまた、長崎では原爆投下後も高射砲で対戦していたことが書かれてありました。
終戦後の攻撃のことも書かれてありました。下「」引用。
「北海道の日本海側、数の子の産地として知られる留萌（るもい）市から車で北へ三十分。小平（おびら）町は静かな漁業の町である。
終戦から一週間たった昭和二十年八月二十二日、この小平町の沖合で樺太（からふと）（現在のサハリン）から北海道の小樽に向かっていた引き揚げ船三隻が、国籍不明の潜水艦に相次いで攻撃を受けた。亡くなったのは三隻あわせて千七百人といわれる。
このとき、沈没した引き揚げ船泰東（たいとう）丸に乗っていた渡部千穂子さん（当時二十一歳）は海に投げだされ、八時間の漂流ののち救助された。しかしお母さんと、幼い妹二人は、他の多くの人びとともに亡くなった。」
サイパンの集団自決で手榴弾を使って自決、しかし生き残った人が語られています。
番組では子供たちが話しを聞いていたようです。下「」引用。
「初めのうちは「戦争はマンガでしか知らないけどカッコいい」などといっていた小・中学生が、三十分もすると語り部の真剣な口調にひきこまれ、一時間もたつと、カメラが自分に向いていることも忘れてしまいます。」
『NHK戦争を知っていますか2 語り継ぐ女たちの体験』
NHKおはようジャーナル制作班・編/日本放送協会1989年
－－風船爆弾作戦は暗号名「ふ号」。
わりと詳しく語られている。下「」引用。
「日本軍は風船爆弾の戦果について何の情報も得られないまま、失敗と判断し、昭和二十年三月、風船爆弾の製造を中止した。風船爆弾による オレゴン州の牧師一家六人の死を九賀さんたちが知ったのは、つい一昨年のことである。」
indexムッちゃんのことを語られています。
阿部静子さん、渡辺千恵子さんが被爆体験を語られています。
－－サメが襲ってきたという。
平良啓子さん、対馬丸に乗船。
潜水艦の攻撃で、沈没。
約一週間漂流。
－－フィリピン人に父殺さた人が語られています。
アメリカ軍に援助を受けたゲリラ。
日本軍がしたことは、復讐のみであった……。下「」引用。
「宮城さんのお父さんを襲ったのは、パナイ島の向かい、ギマラス島に潜むゲリラだった。当時日本軍は、受けた攻撃に対し、何倍もの報復攻撃をしたという。－略－「赤ん坊を投げ上げて、銃剣で刺しました。乳のみ子を抱いていた母も、そして子も－－思い出すだけで、ゾッとします」
日本軍の爆破で死亡。下「」引用。
「大谷さん一家にとって、家族がそろって暮らせるからこそ住んだ満州だった。しかし、この東安駅での爆発で、五人の兄姉を失った。大谷さんの逃避行は、たった家族三人となってしまった。この東安駅の爆発で、最終列車に乗っていた五百人以上の人が亡くなった。武器や弾薬がソビエト軍の手に落ちるのを防ぐために、日本軍が火をつけたのが爆発の原因だといわれている。」
index同番組はシリーズだったようです。
↓佐伯さんが登場される番組がネットで、ほんの少し見られるようです。
NHKアーカイブス
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