磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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庶民たちの終戦 「声」が語り継ぐ昭和

2009年01月11日 | 読書日記など
『庶民たちの終戦 「声」が語り継ぐ昭和』
   朝日新聞社2005年

庶民の気持ちが朝日新聞にわかるんかいな? と思いながら、手にした本でした。……ほかのマスコミでもわかっていない気がするけど……。



小泉純一郎総理のころの本ですね。下「」引用。

「本格化は始めた憲法改正論議、小泉純一郎首相の靖国神社参拝と中国、韓国との外交関係悪化、教育の荒廃、思いやりの欠如--こういった問題について考える時にも、本書は私の参考になっています。
 日本が高度成長を遂げ、物が豊かになってから生まれた人たちにとって、本書は、戦争世代や戦後世代の人々がどんなことを考え、どんな風に生きてきたかを知る手がかりとなるでしょう。それはまた、自らの生き方を考える上での示唆となるに違いありません。」

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小泉総理の父も祖父も公職追放された人物ですね。

父・純也は岸信介の下で働いていたという。

岸信介は国家社会主義者と本にたびたび書かれているのを見かけました。

つまり、あのヒトラーと同じイデオロギーですね……。

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日本人にもいろいろおられますね。
中村さんという女性は、中国東北部・牡丹江で親を失った人を助けられたそうです。
今、どこにおられるか? 捜しておられるそうです。
中国語の話される中村さんだそうです。

重労働で4カ月に164人死んだと書かれています。
シベリアの強制労働は激しかったのは有名ですね。

戦後も国粋教育は続けられていたという。
皇居前のGHQの「民間情報局」に行き、英文で訴える。
その後、学校にジープがきて、くまなく捜索。
退学処分後、新聞の「公職追放」欄に館長の名前が大きく載っていたという。
敗戦から丸一年、真夏の日。

ある家系では、やはり古い教育が続けられたのでしょう。
--岸信介の孫は、「美しい日本」と。
国民を酔わせることを、ナチスのように語られましたが、高齢者の方たちの言説でそれは否定されましたね……。

もし、当時のことを知らぬ者ばかりだったら、もっとひどい格差社会になっていた可能性が高いのではないか? とボクはふと思いました。



憲法九条について。「あとがき」で書かれています。下「」引用。

「「新憲法」の特集の際は、戦争放棄を定めた九条を一語一句かみしめた、という登校をたくさんいただきました。その欄外には昨今の情勢を懸念する追伸。苦い経験を踏まえ、平和を尊ぶ心が伝わってきました。」

当時のことを知っている人の方が、やはり平和の大切さ……。

戦争の無惨さ、過酷さを理解されていることでしょうね……。





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