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もう一つの厚生省犯罪-集団予防接種が広めた肝炎-

2010年03月28日 | 読書日記など
『もう一つの厚生省犯罪-集団予防接種が広めた肝炎- かもがわブックレット 109』
   美馬聡昭、他・著/かもがわ出版1997年

「はしがき」 下「」引用。

「わが国の肝炎ウイルスのキャリア(持続感染者)は、四○○万人とも五○○万人ともいわれています。そのうち肝炎を発症している人が約二○○万人で、毎年五万人近い人が肝ガン・肝硬変で亡くなっています。B型やC型の肝炎ウイルスはガンウイルスであり、肝ガンはお酒ではなく、肝炎ウイルスが原因です。
 肝炎ウイルスはどうしてこんなに日本に蔓延してしまったのでしょうか。ウイルスキャリアになる経路について調べてみると、B型肝炎ウイルスの場合、二○年ほど前には、出産の時に母親から子どもにうつる経路が約三割で、残りの七割は感染ルートが不明でした。また、C型肝炎ウイルスは輸血による感染が四割で、残り六割がやはりルート不明です。
 そこで考えられる感染経路が、集団予防接種です。-略-」



アルコールと肝ガン。下「」引用。

「よく肝ガンが悪いというとお酒の飲み過ぎだろうといわれます。ところがアルコールではまず、肝ガンになりません。以前、アルコール性の肝硬変から肝ガンも出るといわれたんですが、C型肝炎ウイルスの測定ができるようになってからは、調べてみるとその人たちはC型肝炎ウイルスのキャリアだったんです。もちろん、純粋にアルコールによる肝ガンということが考えられる人が出てくることはあるんですが、その原因としてはB型とかC型ではないけれど、持続感染して肝炎を起こすウイルスでまだ見つかっていないものが考えられ、やはり原因はウイルスだと思われます。」

世代によって「キャリア」の割り合いが異なる。下「」引用。

「感染の機会としてまず第一に考えられるのは、一人ずつ針も注射筒も取り換えずに連続して行われた集団予防接種です。予防接種が、いったいどのくらいの数の日本人に、どんなやり方で行われたかお話しすれば、肝炎ウイルス蔓延の真犯人が「集団予防接種」にあったことがすぐわかります。」

連続使用の国の対応……。下「」引用。

「実際には肝炎訴訟で保健婦さんたちが証言したように、現場で「一人一針」は実行されないままでした。証言では、ディスポーザブル(使い捨て)の注射器具を予防接種で使ってよいことになった七六年九月になってよいことになった七六年九月になっても、従来のガラス注射器で連続注射をしていたというところもありました。このような実態に関して、厚生省は現場で連続使用をしなくなったことを確認することはなく、なんら指導も行ってこなかったことは、法廷で自ら語っているところです。」

「特攻錠」 下「」引用。

「神風特攻隊が出撃する際に、その士気を昂揚させるために覚醒剤を支給したというんですが、それは「特攻錠」と呼ばれたといいます。」

Index

「七三一部隊」と予防接種……。下「」引用。

「薬害エイズの問題で血液業界での「七三一部隊」の影がクローズアップされてきましたが、もう一方の肝炎の問題でも「七三一部隊」が、予防接種業界との関連で注目されます。とくに肝炎は、輸血と予防接種という二つの感染経路において「七三一部隊」の影を見ることができます。」

index

フィンランドとノルウェーは肝炎対策を講じたので薬害エイズをも防いでいたという。

WHOと厚生省。下「」引用。

「-略-ところが、厚生省としては、政治判断でWHOにしたがったままでだと主張し、針さえ換えていれば注射筒の連続では感染しない、WHOの医学的治見は認めないといっているのです。
 欧米諸国では第二次世界大戦直後にこの問題を解決していました。注射針は取り替えても注射筒を取り換えないと肝炎がうつることは何人もの研究者が明らかにしています。その集大成がイギリス保健省の一九四五年七月二八日発行の有名な医学雑誌Lancetに掲載された「黄疸の伝染にける注射器の役割」という論文で、「血清肝炎が注射の筒や針による感染により発症したものであり、筒の連続使用を改めるべきである」と警告しています。」

聖マリアンナ医科大学の飯野四郎教授は裁判で従来の主張を翻したという。下「」引用。

「従来の自説とは異なった「B型肝炎ウイルスは予防接種より一般医療機関での感染が主である」と言ってのけたのです。」

今では、予防接種だといわれているようですね……。







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