磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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禁止か滅亡か! 原水爆の脅威

2008年05月18日 | 読書日記など
『禁止か滅亡か! 原水爆の脅威』
   新日本医師会・編/新日本医師会協会・出版年度不明

手書きの図があったり、素人ぽい仕事でもあると思います。小さなうすい冊子です。



■目 次■
まえがき  1
原子兵器の破壊力  3
放射能症とは何か  11
原子兵器の原理  27
原子炉から生れる原子兵器の材料  28
原・水爆をめぐる世界の声  29

「まえがき」に書かれてあります。下「」引用。

「昭和二○年八月六日の朝、一発のウラニウム爆弾は、この世のものと思われぬ光と熱それにつづく大音響、ものすごい爆風で、爆心地から約位置粁の範囲を一瞬のうちに絶滅させ、約三粁の範囲のいたるところから火災をおこさせ、更に、強力な放射線によって、幸に死をまぬかれたように思われた人々の生命もつぎつぎとうばっていった。-略-
 そして、ノー・モア・ヒロシマは世界の良心の叫びとなり、原子兵器の禁止を要求するストックホルム・アピールには五億の人々が署名した。
 わが国では、科学者も、文学者も、映画人も、画家も、労働者も、学生も、婦人も、多数の個人、組織、団体が、原爆の惨禍を全国民に訴え、全世界へと訴えた。」

リチウム爆弾。下「」引用。

「プルトニウムや、水爆に必要な三重水素は天然には存在せず、原子炉のなかで人工的につくられる元素であり、きわめて高価なものである。しかしリチウムという、水素、ヘリウムについで三番目に軽い元素の化合物、水素化リチウムをつかって、水爆と同様に強力な原子爆弾をつくれる。-略-
 水爆やリチウム爆弾は、爆発する物質(水爆では二重水素と三重水素を二対三の割合にまぜたもの、リチウム爆弾ではリチウム化水素)の量をふやしさえすれば、無制限に強力なものをつくれるという点で、そのおそろしさは、広島、長崎の原爆とは、全くくらべものにならない。」

コバルト爆弾も恐怖です。下「」引用。

「水爆をコバルトで包んでおくと、水爆の爆発ででてくる中性子は、コバルトに吸収され、放射性コバルトができる。これは、半減期が五年以上。人体内では肝臓に固定されやすい。
 大量の放射性コバルトが死の灰としてまきちらされるならば、その脅威は水爆ともけたちがいである。地球上のすべての生物をほろぼすには、数十発の強力なコバルト爆弾があれば間にあうといわれている。そうだとすれは高度に組織された社会の上に成り立っている文明生活を破壊させるためには数十発もいらない。」

■ガンマー線に破壊されやすいのはどういう部分か。■
1. 睾丸や卵巣。下「」引用。

「男では日夜分裂して無数の精子をつくりだしている細胞が破壊され、精子ができなくなってしまう。レントゲンによる去勢と同じことだ。やられ方が半端だと、キ型児が生れることになる。これは遺伝学の実験で、小さな蝿にレントゲンをかけてキ型をつくるのと同じ原理である。」

2. 毛。下「」引用。

「毛はいつも抜けては生えてくる。そっても、かってものびてくる。これは皮膚のなかの毛根で、盛んに細胞が分裂して、たえず毛を生長させているからである。この細胞が破壊されてしまうと、抜けあとそれきりになってしまう。」

3. 造血系統。下「」引用。

「造血系というのは、骨ずい、脾臓、リンパ腺の三つと考えてよい。」


「“死の灰”の被災者増田三次郎(*第五福竜丸・乗組員)氏の後頭部の皮膚が毛根ごとむけて肉が露出している。」というモノクロの写真が痛々しい。

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