磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本よ国家たれ 核の選択

2009年01月14日 | 読書日記など
『日本よ国家たれ 核の選択』
   清水幾太郎・著/文芸春秋1980年

--軍国主義のみが政治力ではない!
差別的な表現も多々みられる、困った本である。
--「戦争は究極の差別」
まさに、それをはじめようとする人の本であり、「原子力帝国」をつくろうとする反民主主義(ファシズム)の人物が書いたとしか思えなかった……。



これも事実とは思えない……。下「」引用。

「奇蹟は、戦後の日本で事毎に非難される「統帥権の独立」によって生しだものである。反対に、戦後の日本で盲目的に讃美されている「シヴィリアン・コントロール」(「文民統制」)の下であったら、奇蹟は容易に起らなかったであろう。換言すれば、奇蹟は、日本の軍隊が天皇直属の軍隊であり、武相解除の命令が天皇から出たために生じたものである。」

強引に戦争を続けようとした者たちもいたし、「統帥権の独立」があっても、天皇直属の軍隊なのか?
--ご都合主義の論理にしかボクには思えない……。

日本の伝統ある神道は国家神道ではない! 下「」引用。

「キリスト教の神は、人間お呼び自然から隔離した唯一神である。これに反して、日本の神々は、長い歴史を通じて、「上(カミ)」と表裏一体のものである。それは、総じて、常人の上にあるものであり、同時に、人間及び自然との連続性を有している。-略-」

差別をつくりだすための神であることが、彼らの神の御利益のようだ……。

日本の伝統ある神道は、このような差別を目論んではいないだろう……。

日本の伝統ある神道は文明よりも、文化を重んじている……。

--ゆえに、天皇は東京のまんなかで田植えをしているという人もいる……。

検閲については、当時を生きていた人としての表現がある……。下「」引用。

「江藤淳氏は、占領軍が行った出版物の検閲に新鮮な関心を払っている。私のように、戦前から著述の仕事に従って来た人間は、絶えず検閲で苦しみながら、悲しいことに、検閲に慣れていた。日本国憲法の第二十一条に、「検閲は、これをしてはならない」とあるけれども、憲法の前に、憲法の上に占領軍が存在するのであるから、占領軍が検閲を行っても仕方がないだろう、と諦めていた。むしろ、検閲によって削除を命ぜられた場合の、日本とアメリカとの方法の相違を知って、面白く感じていた。
 敗戦までの日本では、当局が好ましくないと思った個所の文字が抹殺され、代りに、その字数だけ×××が印刷されていた。そのため、検閲が行なわれていることが最初から判り、また、どんな個所が何字分抹殺されているかも明らかであった。ところが、占領軍は×××の使用を許さず、それで意味が通じようと通じまいと、×××をモいいルべき個所を抹消し、その前の文字と、その後の文字とを機械的に結びつけることを命じた。或いは、校正刷の一頁の全体、二頁の全体に、係官が手荒くdelete(削除しろ)と書く。何処にも×××がないから、一見、検閲が行なわれているとは思われない。しかし、当時の文章を丹念に読めば、時々、読解不可能の個所に出会うであろう。」

もくじ

絶対兵器などではないし、そんなものは存在しないだろう……。下「」引用。

「何れにせよ、広島及び長崎以来、即ち、日本の敗戦と同時に、「平和を維持し、専制と隷属、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会」なるものは、泣いても笑っても、核兵器という新しい平面へ上ったのである。絶対兵器の出現によって世界の戦国時代が終わったのではなく、依然として続く戦国時代に絶対兵器が導入されたのである。」

盲従してしまった元日本帝国軍人などとは違い、みごとに先頭に立ち、平和運動で戦う被爆者こそ、勇敢な人々であるとボクは思う……。

そして、核廃絶へむかわせる彼らこそ、平和をつくる正しい道だろう……。

ベトナムでもそうだったが、武器だけで戦争は勝てない。
--バカな戦争をした人たちは、何の反省もしてない。
戦争さえ理解していない人物が核兵器保有論をかたりたがる……。

核兵器を持てば、金が儲かる……。
国内での権威が高まる……。
--ファシスト(反民主主義)の論理でしかない……。

--食い散らかしの論理は無責任すぎる!
戦争責任も考えず、新たに国民に重荷を負わせ、自らはいいメにあいたい……。

この当時は核の冬などは言われていないだろうが……。

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あまりにも、醜い論理を展開する著作であった。

こんな本を無批判に読んでいたら、小泉・ブッシュの食い逃げ政策を讃美したりするのだろう……。

土下座外交というのも、いつどこで誰が土下座したか知らないが……。
--食い逃げしている輩や、その子孫、その御利益を狙う反民主主義者(ファシスト)によって、歴史は捏造され、事実ではない論理を展開している……。
--戦争責任すら果たさず、戦争を語る資格がないのではないか?

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そんな人たちに好きにやらせていたら、またも国民は重荷を背負わされることになるだろう……。









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