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季刊文学的立場 特集・「政治と文学」を洗い直す

2008年07月06日 | 読書日記など
『季刊文学的立場 特集・「政治と文学」を洗い直す』
   小田切秀雄・著/日本近代文学研究所1982年

「戦争犯罪」と「戦争責任」ということが書かれてありました。
--日本はどちらも、いい加減だったと思います。
そして、日本のシステムは生き残りました。いつものことですね。




「共同討議
核戦争の危機に文学者はどのように対するか
  出席者 堀田善衛 和泉あき 小田実 伊藤成彦 小田切秀雄 渡辺澄子 中野孝次(紙上参加) 西田勝(司会)」
……というタイトルがありました。

ソビエトとアメリカの原潜の関係……。下「」引用。

「なぜソビエトの原子力潜水艦がアメリカの原子力潜水艦の後ろに張りついているのかというと、アメリカの原子力潜水艦の積んでいるミサイルがシベリヤにあるソ連のミサイル基地に照準を合わせているから、もしアメリカの原子力潜水艦がミサイルを発射すれば、ただちそのアメリカの原子力潜水艦をたたくためなんです。」

こんなことをやっている人たちに世界が支配されているのですね。
--まったく、バカバカしいとしか思えない。

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日本もアメリカのシステムに組み込まれている……。下「」引用。

「いまアメリカが日本に何十機も買わせようとしているP3Cという対潜哨戒機で、どれがアメリカのものかソ連のものかを探索させる。あらかじめ潜水艦の手紋である水紋を取っておいて敵味方を判別させる。ですからP3Cはジェット機ではなく、小廻りのきくプロペラ機になっている。」

ベラウ共和国の活動家。
--太平洋戦争も限定戦争であり、アメリカ本土には爆弾ひとつ落ちていないと発言。
……この当時はわかっていなかったが、風船爆弾はアメリカ本土に届き、殺人をしたという。


「第二部 一五年戦争と文学者の態度」
--戦争責任追及の不発。

--「戦争犯罪」から「戦争責任」へ。下「」引用。

「単に外側からの犯罪だというのではなくて、もっと内面の問題として、文学を戦争に協力させてしまった作家としての内的な責任の問題、倫理的・思想的または文学的な問題として出すべきだということで、これを新日本文学界で主張し、戦犯追求という言葉を改めて戦争責任の追及という言葉にすることを提案した。-略-」

内面といえば高度のように感じるかもしれないが「戦争犯罪」をスルーするための手段だとしたら、あまりにもひどいことでは?

ドイツでは、自国で「戦争犯罪」を裁いたという……。

--1945年10月ごろから、朝日新聞などで「戦争責任」と書いていたという……。
すり替え論のような気がしてならない……。
……一億総懺悔なども同様にすり替え論に思える。

ドイツと日本の文学界の比較。下「」引用。

「伊藤 ええ。ナチスと一緒に活躍したような作家は、戦後は完全に立ちあがれませんからね。そういう意味では戦争責任は追及されたわけです。」

小田実が、左右とも天皇制護持だったと発言している……。
--カンボジアなどでは王政を支持する共産主義もあるとボクは聞くが……。








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