磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

幻野 第27号 & 第30号

2008年01月15日 | 読書日記など
『幻野 第27号 1984年12月』
      幻野の会

『幻野 第30号 1987年6月』
      幻野の会

同人誌のようです。どちらも一つだけ、ヒロシマ・ナガサキに関する記事がありました。



『広島巡礼』についての個人的にもつながりのある方の書評です。下「」引用。

「深沢深雪・小説集
広島巡礼
      錦 米次郎
-略-その中身は彼女が被爆ののち骨髄炎の足を病む現実から語り出され、戦中戦後の生活と父が死に次ぎにその母も昭和三十八年に死ぬ。
 「昭和三十七年の夏が過ぎ秋になっても、わたしの躯は一向にはかばかしくなかった」「検査の結果、血液が冒されていることがわかった。」「わたしは広島で受けた原爆炸裂時の、あの「バッシ」というたたきつけるような衝撃を」「覚悟はしていたものの、医者からそう宣言されると」「目の前が眞っ暗になった。」「原爆は、二十年経とうが、三十年経とうが、年限に関係なく、その人間が生きる限り、体内に巣くい、内からゆさぶるのである。」

現実をみすえた作品ですね。

次の詩の一部分も現実をみすえた作品です。


「新しい被爆者はどれだけつくられるのだろう
        栗原 貞子

-略-
日本のテレビはアメリカ発の
ニュースを伝えた。
“チェルノブイリ原発は
突貫工事で建設され、期限に間に
合わせるため新しい資材が倉庫にあるのに
手近な資材を使って指定の日に
間に合わせた。
事故の原因はソビエトの官僚主義だ。
日本では絶対に起らない。
日本の原発はソ連の炉型とはちがう”
またしても安全性の強調だ。

オランダは計画を凍結し、
ユーゴは建設中の原発を無期延期した。
ソビエトはチェルノブイリ以後も
積極的にすゝめているという。
〈原発なしに核兵器はつくれないのだ〉

チェルノブイリは出血し、
血にむせているのに
ヒロシマ・ナガサキは今も
癌死が続いているのに、
原爆の被爆者 核実験の被爆者
核兵器工場の被爆者
核兵器工場の被爆者
核戦争はなくても
新しい被爆者は これから
どれだけつくられるのだろう。」

--いつもの言葉
「公害と原発のあるところに民主主義はない!」
--核兵器は何をいわんやです。










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