磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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総理の放言・失言-一億総ざんげから不沈空母-

2010年05月08日 | 読書日記など
『総理の放言・失言-一億総ざんげから不沈空母-』
   吉村克己・著/三天書房1986年

平林たい子は中曽根首相を「カンナ屑のようにペラペラ燃える男」と評したという。中曽根はうまいこというなあーと言ったらしい。



「フィンランドのような国になる(中曽根首相)」だけど……。下「」引用。

「フィンランドは、第二次大戦中にもソ連と二度戦い、現在も自由体制の国家として存在している。」

今じゃフィンランドになってほしい人もいるだろう……。

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原爆養護ホームを慰問した中曽根首相。下「」引用。

「その年の八月六日、ヒロシマの原爆慰霊祭に出席し、原爆養護ホームを慰問したとき、こう言った。
「病気は気からです。気が滅入るのが病気です。気持ちと根性さえしっかりしていれば 、病気は寄ってこない」
「日本がうまくやっているのは、他の異民族がいないから、大和民族は長い間、手をとりあって生きてきた」
 原爆症は気だけでは治らないし、そのホームには外国籍の患者もいた。この発言に場内は異様な雰囲気に包まれ、周囲の人たちはひやひやしたという。」

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ミッチー(渡辺通産相)「金は使うより集めるほうが大変なんだ」
「毛針で釣られる魚が過半数になると、国は駄目になる」
--小泉の毛針でも駄目になりましたね……。

「一億総ざんげが再建の第一歩だ」(東久邇首相)。下「」引用。

「この「一億ざんげ」は、のちに無暴な戦争に突っ走り、敗戦に追いこんだ軍部や官僚、政治家の責任を国民全体にかぶせるものだという批判が生まれた。A級戦犯を処断した東京裁判は、正当なりやいなという論議とともに、いまなお論争のなかにある。」

もくじ

「正当防衛の戦争も国の交戦権も認めない」(吉田首相)。

「社会党は再軍備を強要されそうだった」(片山首相)。

「自衛隊は戦力なき軍隊である」(吉田首相)。

「英字紙は読むが、日本の新聞は読まない」(吉田首相)。

「米の日本国内の原爆貯蔵を認めざるを得ない」(鳩山一郎首相)。

「日本の新聞で読むのはスポーツ紙だけ」(岸首相)。

非核三原則を語った「密約」の佐藤栄作。下「」引用。

「昭和四十二年十二月十一日、第五七臨時国会の衆院予算委で成田知巳議員(社)の「小笠原(昭和四十三年六月返還される)に核保有も持ち込みもしない…これをもう一度確認していただきたい」という質問に、佐藤首相は答える。
「本土としては、私どもは核を製造せず、核を持たせない、持ち込みを許さない。これは、はっきり言っている。(小笠原は返還されて)その本土になるということなんです」

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沖縄にも適応。下「」引用。

「佐藤発言をうけて保利官房長官は、その日の記者会見で、
「返還後の沖縄には、非核三原則が適用される」
 と言明したので、「核抜き本土なみ」で対米交渉に踏み切ったことが明かととなった。-略-」

「中国の核は脅威ではない」(田中首相)。

核保有を憲法違反とした角栄。しかし、すぐに寝返る。下「」引用。

「昭和四十八年三月十三日、第七一特別国会の衆院予算委で、永末栄一議員(民社)の質問に田中首相は、
「核兵器は攻撃的兵器であり、その保有は憲法に反する」
 とのべた。岸内閣で「防御用核兵器は合憲」という解釈が定着していたので、田中発言はこれを修正したことになる。ところが三月十七日、参院予算委で確認を求められ、「岸解釈」に帰った。さらに三月三十日には衆院予算委で、衆参両院の答弁の食い違いをつかれ「非核三原則は政策であり、変更される恐れがある」と質問されると、首相はあっさりこう言う。
「将来憲法の許す防御用核兵器を許容する内閣ができれば、わが国も核を持つことになる」
 将来の出方によって、再三発言を変えている。-略-」

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