磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

たいまつの本1 現代史を生きて

2008年04月29日 | 読書日記など
『たいまつの本1 現代史を生きて』
   草の実・たいまつ社(編)/たいまつ社1969年

西ドイツへ山口仙二さんが語り部として行かれた時も大変だったようです。



この本の説明。下「」引用。

「この本は『草の実』(草の実会機関誌)誌上に連載されてきた「この・ひと・とき」に登場した各界の知識人の話を編んだものです。
 草の実会は、一九五五念、妻であり、母である日本の主婦たちが、日常生活のなかで人間・政治・社会・文化などの問題に、自らの立場から考え、取り組もうとして生まれた組織です。」

山口仙二さんの西ドイツで評判は良かったそうです。下「」引用。

「初め少し日本語でしゃべり、なかみはドイツ語でドイツ人がしゃべり、また終りのほうを日本語でしゃべるというふうにして話したのですが、山口君の報告は大変評判がよく、十六年前にどういう被害を受けたかを卒直に訴えました。山口さんの顔も身体もひどいケロイドになっているのです。」

西ドイツは行けたが、英国入国できず。下「」引用。

「皆さんもご存知のようにイギリスでは入国できませんてじた。帰ってからよく災難でしたねと言われましたが、初めからある程度予感はしていました。ほんとうはイギリスよりもドイツのほうがむずかしかったのです。」

西ドイツ側は嫌悪していたという。下「」引用。

「大使館の人の言うには、実はあなた方のことは四ヵ月前に知っている。前から西ドイツへきたいだと申請があったが、西ドイツ政府のほうではこれはぜひ日本で旅券を出すのをやめてくれと日本大使館に申し入れがあった。しかし日本では旅券を出さないということは憲法上できないので、仕方なく日本はパスポートを出したが西ドイツ側は非常に機嫌が悪くて嫌味を言われた。ドイツの政府の方では、それならこの連中は絶対にドイツにいれないといっていた、ということです。-略-私共の西ドイツ入国の為にドイツの友人などがたいへん骨を折ってくれ、いろんなルートを考えて西ドイツに入ったのです。」

というのも、当時は冷戦時代でしたね。下「」引用。

「大部分の家庭が日曜ごとの教会のミサに真面目に出席しますので、カトリックの神父さんの影響は強く、特に婦人に対して強い。結論的なことを申しますと、いろいろな論議して、おちつくところは何を言っても共産主義反対といくわけです。原爆も悪いがすぐ隣りまで共産主義が押しよせてきている、いつこれが我われのところへ襲いかかってくるかもしれないから核武装しなければならない。」

当時は、南京に記念碑はなかったという。下「」引用。

「南京では三十万の人が日本軍によって殺されています。しかし南京には日本軍によって殺された三十万人の記念碑は立っていないのです。中国の人は日本人が行きますとと、われわれに対して侵略をしたのは軍閥であってあなた方ではなく、あなた方にうらみはないと言う-略-」

中国のことで混乱する心情が書かれてもありました。下「」引用。

「--文化大革命のことですが、日本での報道と、中国に行って実際見聞きして来た人の話と全然ちがっているのですが。
--いまスノーの『中国の赤い星』を読んでいるのですが、私たちが知っている歴史とずいぶん異なっているのでおどろいています。私たちが中国と中国の歴史を学習するにはどうしたらいいでしょうか。

 その悩みはよく分かります。やはりスノー、ベルデン、スメドレーといっ人の本を読むしかないでしょう。そのほか手前みそになりますが、この月刊誌『中国』をおすすめします。(中国の会編集・徳間書店発行)」

増補決定版 中国の赤い星











もくじ





エンタメ@BlogRanking



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。