磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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核兵器廃絶と国家機密法

2008年07月21日 | 読書日記など
『核兵器廃絶と国家機密法』
   渡辺久丸・著/文理閣1986年

当時、中曽根康弘総理大臣だった時代ですね。
--不沈空母と、日本列島のことをいったり……。
あきれたものでしたね……。
--こんな人がいるから、原爆投下され、罪のない赤子や老人まで大量殺戮されたという人がいても、ボクは否定できない……。



「はしがき」に書かれてあります。下「」引用。

「 私は、一九八二年の初夏に、第二回国連軍縮特別総会(SSDII六月~七月)に、核廃絶を訴える要請団の一員として、立命館大学教職員組合から派遣されたことがある。
 その時、派遣される者は、国内で核廃絶を訴える講師活動などが積極的に行うよう義務づけられていたて。この義務を果すために、まず足元の立命館大学の人文研主催の土曜講座(一九八二年五月九日)で機会をえて講演をしたが、本書の第一部の冒頭部分に収められたものは、そのときのテープ起しである。これは、主として社会人を対象としたものであって、客観的には、啓蒙的な平和教育といえるかもしれない。」

京都のホテルも核シェルターつきだという……。下「」引用。

「自民党の防衛問題小委員会が、特に昨年あたりから、やはり核シェルターの問題を専門的に研究するという動きがでています(「自由新報」八一・一二・一)。京都で言いますと、京都駅前の東側にあるセンチュリーホテルが、三千人を収容できる核シェルターをすでに設置しています。要するに核兵器が落とされても、このなかで二週間ぐらい生き延びれば、その後は生き残れるというんです。」

今の時代、こんな政府よりのホテルは、テロされないか心配になってくる……。高くてボクなんか泊まれないから心配する必要はないか……。



アメリカの為の日米安全保障。下「」引用。

「要するにアメリカの在日米軍基地というのは、日本の安全を守るためというよりは、アジアではアメリカがいろんなことをしでかすための侵略基地です。例えば朝鮮戦争やベトナム戦争における基地の使われ方を見れば明白です。」

P3Cとルル……。下「」引用。

「従来、原子力潜水艦というのは海の忍者ということで、なかなか所在がわからなかったんですが、アメリカがP3Cを開発したものですから、どこに原子力潜水艦が潜んでいるかわかるようになったのです。それで、日本のP3Cは、その所在を米の原潜に通報するわけなんですが、同時に自らも核爆弾(核爆雷ルル)を落として、相手をやっつけることができる飛行機なんです。」

■P3C対潜爆弾投下・自衛隊■



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中曽根の核兵器への固執。下「」引用。

「核廃絶をめぐる世界政治のこうした新しい流れが動きつつあるとき、わが国の中曽根政府は、これに逆行して、昨年、トマホークの日本寄港を容認したばかりでなく、今年は、米核戦略への協力・加担・好核ぶりの度合を一層深めているのである。枚挙にいとまがないが、その例証として二、三のみ列挙すれば、中曽根首相は、年初に日米会談のながてSDIへの「理解」を示し、その後技術協力を示唆し、帰るとすぐ南太平洋にでかけてニュージランド政府に米核積載可能艦の入港を認めるように圧力をかけ、その直後の国会では、「(有事には)他にどうしても手段がないという場合、米軍が核を使うということまで日本側が排除するという立場にない」などと、米軍の核使用を容認するという被爆国の首相としてあるまじき驚くべき答弁を平然と行うまでに至っている。」

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国家機密法は否決されたという……。
--民主主義では公開が強くいわれる反対のことは、反民主主義=ファシズムの中曽根は努力されたようだ……。

そして、中曽根は武器輸出三原則を安保優先強化へ。

そして、法治国家の体をなしていない、この日本をさらに強化しようと目論んだという。下「」引用。

「行革も国機法も、ここに根をもち、立法及び司法に対して行政を優先させ--この点ではいわゆる最近の中曽根「三権見直し」発言も同旨だが、これを裏付けるかたちでこれから国会改革がねらわれるだろ--こうして強大化する行政は、情報、とりわけ安保・外交情報を独占・管理し、国民から知る権利をうばい、国民を軍事大国化への道へ導くいてゆこうとするだろう。」









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