磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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先生のとっておきの話35 広島編 らくだい先生

2008年12月29日 | 読書日記など
『先生のとっておきの話35 広島編 らくだい先生』
   広島・子どもと教師の文学の会・編/せきあきこ・絵/ポプラ社1982年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「●このシリーズについて●
 さいきん、じぶんたちの力で教材をつくりだそうという、学校の先生がたの運動がひろがっています。
 この「先生のとっておきの話」のシリーズは、こうしたねがいをこめた、教育ねっしんな先生がたが創りだしたものです。
 いずれも、先生がたの感動的体験がもとになっているので、読者のみなさんの、胸をうつものばかりです。
 全国の数おおくの少年少女のみなさんが、ぜひ、このシリーズを愛してくださることを、心からねがってやみません。」



■もくじ■
はじめに  1
おしることお正月 竹田まゆみ  6
らくだい先生 三上寿磨子  23
*水玉もようのワンピース 山本玲子  39
*あの日のこと 佐藤禎子  53
南の島のふるさと 国重美恵子  70
黒いあわ 森田勉  88
夏休み報告 沢井充子  107
鉄ごうしの中の手芸教室 和田勝恵  118
かあさんのたより 竹岡良典  138
二十才のやくそく えのゆずる  149
あとがき 土屋孝子  172
  *が原爆関連作品

--「おしることお正月」
土谷は「あとがき」で書く。下「」引用。

「新米先生ならではの生徒たちとの熱い交流。深い信頼てずね。二十年ぐらい前までは、まだどの町や村の学校でもよく見かける構内風景でしたのに--。」

そして、この話でこんなことが……。下「」引用。

「戦後の直後で、日本中が、貧しい時代でしたから、じぶんだけをみじめに思うことはありませんでした。
 しかし、社会が落ついて、あるていど、ゆたかにくらしている人びとのなかでは、貧しいということは、つらいことでしょう。」

ボクは結局、年代的には後者かな?
--でも、貧しい地区というのはありますね……。
今も昔も、東京、大阪にも……。
--たぶん、広島にもあるように思えます……。
しかし、著者の目は、そのような地区へは配られていないということでしょうか?
--どの時代にも、いろいろな人がいます。
でも、そんな人は“あなた(自分)だけ”なんて、ウソを伝えてもらっては困ります……。
全国にはたくさんいます!
--そして、世界にはさらに上回る数がいます!
それに、その世界の人たちを貧しくしているのは意外に豊かな国の豊かな人たちや、エリートたちだったりします……。

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この本のすべてにいえますが、問題点の追究などしていない。
何となく書かれているだけの作品が多いです……。

--「水玉もようのワンピース」
黒い雨にうたれる……。

--「ある日のこと」
広島市に原子爆弾が投下されたとき、13歳……。

--「鉄ごうしの中の手芸教室」
精神障害者のことが書かれてあります。下「」引用。

「世のなかには、精神障害者はどうしようもない人だと思っている人がたくさんいるわ。そうでなくても、たいていの人は、特別な人間だと思っている。最初、わたしもそうだった。でも、田中さんは、あんなきれいなレースあみをプレゼントしてくれたし、三宅さんはやみんなの作品も見せてもらった。-略-」

精神障害者の数も少ないなんてことはありません。
--テレビに出ている人も有名な作家や画家にもいます。










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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-12-27 12:23:02
著者のひとり「竹岡良典」、
これほど下品でキモい教師もいなかった。

ヤツの下劣さが、あの短編にももろに表れてる
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