磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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宗教に揺れるアメリカ

2005年12月07日 | 読書日記など
『宗教に揺れるアメリカ』
     蓮見博昭・著/日本評論社2002年



この本を読みたくなったのは、
ブッシュ大統領をとりまく人たちの宗教観が
奇妙なものに思えたからです。

しかし、彼らからみれば、
私の宗教観もそのように思われるかもしれないと
思いつつ読みました。

アメリカの憲法をつくったジェファーソンが、
宗教についての認識は、「宗教的奴隷制度」(religious slavery)
と呼んでいたのがよく当時をよくあらわした言葉だと思う。

インディアンたちを迫害していくのも、
聖書を悪用したゆえにでの行動であり、
彼らにとっては聖戦のように、
身勝手にも思っていたようである。

また、奴隷制も聖書を悪用して、
それを憲法でも認めていた。
パプティストの牧師は、
奴隷制度を支持していたそうである。

最近では、政党の力は下がり、
宗教団体の力はあがっており、
カーター大統領以来、その
宗教団体の力を利用しているという。

利益団体が、政治を利用している
形にしか見えない感じがする。

しかし、キング牧師などの、
公民権運動が悪いものとは思えない。
また、聖書を悪用しているとも
思えない。

お互いの利権をまもろうという、
薄汚れたものをキング牧師たちには
感じない。

人間として当たり前のものを
求めたにすぎないのと主義主張で、
他者を人間とも認めないのとでは大きな
違いがあるだろう。

イラク戦争時、話題になった、
キリスト教原理主義については、
詳しく書かれていなかった。
しかし歴史的なこともしっかり
書かれていたと思う。








もくじ[平和のための読書]


【私的感想】「アラモ」砦を戦場にした映画を、
WOWOWでみた。それはインディアン対白人ではなく、
旧教対新教の構図に思えた。
旧教では奴隷制を認めなかった。
しかし、新教ではそれを公認していた。
そんなことが頭をよぎった。


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