磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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文学の友45号、47号

2008年10月04日 | 読書日記など
『文学の友-特集・死の灰の下で-通巻45号』
   柴崎公三郎・編/人民文学社1954年

■特集・死の灰の下で■
水爆と人間-新しい人間の結びつき- 野間宏  1
放射能-アメリカまた水爆実験?
 即時禁止以外に人類の生きる道はない-  小林勝  10
(詩)原子の出発 菅原克己  4

ABCCの学者の伝統のようです(一部を除く)。下「」引用。

「〈新聞の報道によると広島のABCC(原爆傷害調査委員会)所員のミラー、ウッドベリ両博士は“日本の科学者は落第だ”とたんかをきった。彼等の言い分はこうだ。雨や野菜にはもともと天然の放射能があるそれを計算にいれないでさわぎたてる日本の科学者は科学的に落第だ、というのである。つまり、“死の灰”のせいではないというのである。-略-そして日本の全国民の生命をまもるために圧迫の中で野菜や魚をしらべている科学者たちは、天然の放射能など計算ずみなのだ。」

K博士によれば……。下「」引用。

「医者がこんなことを言わねばならないなんて、全なといったらいいですかねェ……とにかく、水爆を爆発させないこと、これしか、原子病をなおす方法はないんですよ。」と言った。」

ABCCによって……。下「」引用。

「これがアメリカの原爆政策を支持し水爆実験に尾をふる彼等の正体なのだ。ABCCが日本の科学を泥まみれにしたように、政府は国民の生命をまもる科学をふみにじり、これに挑戦しているのだ」

ABCCなどの人殺し用科学者……。下「」引用。

「野菜や牛乳などに含まれる放射能を国民にほおかむりでいる政府、秘密に黄変米をくわせようとする政府はABCCなどの人殺し用科学者たちの援護射撃のもとに、国民自身が自分の生命をまもり、平和をまもろうとしてきずきあげつつある科学をおしつぶし、しめ殺そうとしている。」

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『文学の友-特集・水爆をゆるすな-通巻47号』
   柴崎公三郎・編/人民文学社1954年

■特集・水爆をゆるすな■
水爆反対の署名 藤村千恵  6
久保山さんの死 阿川弘之  7
九月二十三日 菅原克己  4
(詩)祖国のあめのなかで 小野友吉  8
(祖国の山河)
第五福龍丸乗組員の妻 
--病院のベッドに横たわる被害者の妻の訴え
           鈴木静枝  9 

「水爆實験反對のしよめい」小学校四年 藤村千恵・著。
--小学生も運動している……。

「久保山さんの死」阿川弘之・著。下「」引用。

「広島と長崎のABCCはこんにちも九年前の原子爆弾の残した災害で苦しみ乍ら死んで行く者の絶えない事実にの何故眼をつぶっているのか。自ら治療が出来ないとしてもせめて其の方法だけでも広島、長崎の困り切っている医者たちに教えたらどうか。そう私たちは叫びたいのだが、いたずらに怒り嘆き叫んでみてももはや仕方がないのかも知れない。
 一番恐ろしいのは、アメリカの政策的な立場から出ると思われる、こういう歪められた事実に反する報道、原水爆の被害、そのとに残すものや放射能灰の恐ろしさを軽く見せようとする報道が、次第に広くアメリカ国民の間にしみ渡って行き、そこに一つの誤った既成概念が作り上げられて、善意のアメリカ国民にさえ原水爆戦争というものを案外軽い事に思わせる傾向が出て来る事であると思う。」

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「第五福龍丸乗組員の妻」。下「」引用。

「久保山さんがなくなった。同じダイゴ福龍丸の乗組員、鈴木鎮三さんの夫人静枝さんは、不安と苦しみの日々を送りながら、水爆に対する怒りにつらぬかれた次のような手記を書いておられる-略-」

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