磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本の原爆記録14

2006年06月08日 | 読書日記など
『日本の原爆記録14』
    日本図書センター1991年

『被爆二世 その語られなかった日々』広島記者団被爆二世刊行委員会
『原爆が遺した子ら 体内被爆小頭症の記録』きのこ会
の二冊がおさめてあります。



解説に以下「」のように書いてある。

『被爆二世』を書いた広島の新聞記者たちは、被爆二世問題の現状を追跡しているうちに、行政(日本政府・広島等)の怠慢と無責任がヒバクシャ(被爆二世も)差別する風潮の元凶となっていることと、被爆直後に広島・長崎の両県に置かれたアメリカの原爆傷害調査委員会(ABCC)がヒバクシャの傷害に対する正確な情報を歪め、ヒバクシャ救済を阻害する巨悪であることを突きとめる。」

広島市を見下ろす比治山のABCC(原爆傷害調査委員会)は、被爆と被爆二世は関係がないとしてきたという。

J・V・ニール博士(米・ミシガン大・人類遺伝学教室教授)は、「被爆二世とそうでないものに有意の差はない」としたという。

現実はそうではなかったようである。

被爆者たちは同じ被爆者である韓国被爆二世のために、募金活動をしていたという。

その名は『韓国被爆二世を広島へ招待するための募金』、昭和47年広島市平和公園で、「広島市折鶴の会」の少女たちが活動をしていたという。

マスコミのひどさが巧くかけていると思う。同。

「“二世”“二世”って、なにかはじめから特殊なイメージをもって話を聞きだそうとされる貴社の人たちに、私、とっても抵抗を感じるんです。だいたい、マスコミの扱いかたって、センセーショナルでなきゃいけないのかもしれないけど、簡単に、ある人間を目玉商品みたいにしちゃうんでしょう。
 私、言っときますけど、“二世”として生きているんじゃないんです。父とナイター見に行って、カープを応援したり、あわてんぼで、よくお皿を割って母にしかられたり、そんな日常生活を送っている平凡な女の子なんです」

マスコミもまた、被爆者をくいものにして、
苦しめてきたといってもいいケースがあるようだ。

1960年ごろ、沖縄に被爆者がいることが
わかったが、自民党は黙殺したという。

ABCCは広島の被爆者を救うためではなく、
アメリカの軍事作戦の一つとしておこなわれ、
ABCCに広大原医研は癒着していたという。



『原爆が遺した子ら 体内被爆小頭症の記録』を解説=以下「」。

「きのこの会」の調査にり、軽度の小頭症患者は広島だけで45名存在するという。この原爆小頭症に対しても、行政の対応は決定的に立ち遅れている。」

原爆投下の日でも、パーマネントをしていたようです。
燃料として木炭を使っていたようだ。

ABCCでは何もしてれくいないが千円くれたそうで、
物乞いではないと、親は怒っていた。

また、ABCCから、学校の成績が知りたいので、
判子を捺してくれといってきたそうだ。

やりきれない思いが残る本です。
今も形をかえて、このようなことが
行われているのが現状だと僕は
思えてなりません。



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