磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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地球の運命

2006年06月21日 | 読書日記など
『地球の運命』
   ジョナサン・シェル(著)/斎田一路、西俣総平(訳)/
      朝日新聞社1982年

この本はSF小説ではなく、堅い本です。
科学的に哲学的に書いてある本です。



核爆発の威力で電子パルスというのがあるらしいです。
電磁パルスが地上に降り注いでアンテナや送電線、パイプ、
鉄道レールなどの導電体に強力な誘電流を発生させ電子機器を破壊。
核爆発があったら、今のような生活はできそうにありません。
毎日Blogで楽しくupしておりますが、
これもできないというわけですね。

シピスとフェッターが以前に書いた論文で、
テロリストがつくった粗製な原爆でも、
原発を狙えば大変なことになると書いていたという。
それなのに、不安定な社会で、しかも原発を
増やしていこうという愚かな政策をとっていたようです。

まだこの時代には「核の冬」という言葉はなかったのでしょうか?
経済も困難を迎えることは容易に考えられますね。
原始的な経済といっても、その原始的な社会にも、
積み重ねられたノウハウがあることも想像がつきます。
現代人には広島の時よりも困難を覚えることでしょうね。

オゾン層がやられて、紫外線が増えて、昆虫が盲目になるという。
そんなことになれば植物にも影響がおよぶでしょうね。
もちろん、人間にも……。

紫外線の脅威は動物よりも植物の方がずっと大きい。
トマト、インゲン豆などは紫外線で死滅あるいは
強度の“やけ病”を起こすだろうという。

デカルト批判が書かれてあった。
これも当然のことでしょうね。
独善的妄想の世界に陥る考えは
危険で批判するのも仕方がないでしょうね。

宗教の悪用も批判も書かれて有ります。
神が人類破滅しようとしているのではなく、
人類がしていることを自覚すべきだと僕も思います。

パスカルの名言がかかれてありました。下「」引用。

「死を待ちながら、死の問題を考える苦悩に耐えるより、死のことを考えないで、死の苦痛に耐えるほうが、はるかにやさしい」

多くの人は考えないで、自由からの遁走をしていると、
よく書かれていることですね。

愛にも影響をしているという。同。

「人類が絶滅する危機が生れたため、このような愛情についても疑問が生じることになった。自らの手で絶滅する危機の瀬戸際で、動揺しいているような社会では、永続的な愛情は育ちにくい。人類が絶滅すれば、愛情が築き上げるものはすべて破壊されるように思えるからである。「エロス--人間の社会を築く力」(フロイトの死を悼んで、オーデン[イギリスの詩人、一九○七-七三年]がつくった詩の一節]というイメージは、完全に崩れる。地球全体を核兵器で破壊するような脅威を与える世代は、自分たちの子供たちの頭にピストルを突きつけているようなものである。これは、極端な表現だが、事実である。われわれが人類を絶滅させるような“わな”を仕掛けるとすれば、子供たちの立場を尊重せず、子供たちに対してまったく関心を持たず、完全に無視していることになる。」

さらに、チェルノブイリ事故以後、どうも愛の質が大きくかわったように、
僕にも思えて仕方がない。より刹那主義におちいっているように思える。

【最近の話題】
北朝鮮のテポドンが発射されるけど、
強く抗議しない人たちにはあきれます。

もし、原発に落下してきたら、
どうなるのでしようか?

そんなことを昨夜のラジオでは放送していましたよ。




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