磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

偕成社の創作どうわ傑作選 ゆみ子とつばめのおはか

2008年08月04日 | 読書日記など
『偕成社の創作どうわ傑作選
  ゆみ子とつばめのおはか』
    今西祐行・作/遠藤てるよ・絵/偕成社1978年

メロドラマというものも、作者や監督が、悲しみに溺れて、酔ってしまってはダメだとボクは思うのです。
--もちろん、感情は大切なものだということも忘れてはならないと思います。



他の本ですが、メロドラマ論というのもあるそうです。

ここまで行けば、感情に溺れるということになりかねないか?

美文調で書かれてあるので、特にそう思ってしまう。

自然な感情の流れ……。

そして、テーマとして何をとりあげたかったのか?

それを思うに、いろいろ疑問を持ってしまう作品です。


--「*おわりに」で書かれてあります。下「」引用。

「-略-私は、そんな地獄のなかで、たったひとり死にかけている女の子が、つばめをだいているのをみつけました。少女は、もう口がきけませんでした。なぜ、あの子がつばめをだいていたのだろうと、私はいまもふしぎに思います。私たちは、交替で作業をつづけましたが、練兵場の北にある二葉山(ふたばやま)の松林で休んだとき、そこにとべないつばめがたくさんいました。つぎの作業にでたとき、そのことを話してやろうと少女をさがしましたが、もう少女はみつかりまんでした。」

あの地獄のようなヒロシマにいた著者。

そこで、つばめをだいた少女がいた。

もっと、事実を大切して欲しかった気がボクにはします。

あまりにも、お話の方程式にはまりすぎている気がしました……。

そして、こんな会話はどうなのか? ボクには理解できませんが……。下「」引用。

「おかあさんは、このごろなにかにつけ、すぐに、原ばく原ばくと、原ばくのせいにするのだそうです。
 すると、おとうとは、「年のせいですよ。」といって、おかあさんを、がっかりさせるのだそうです。」

本当に原爆のせいでないと言えるのでしょうか?

ボクには言えないと思います……。

放射能障害はめでたし、めでたしとはならないと思います。

今も被爆された人たちは強く訴えられています……。

そして、チェルノブイリによって、人類すべてが、被曝者という人もいますね……。









もくじ







エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。