『【絵本】原爆の火』
岩崎京子・文/毛利まさみち・絵/新日本出版社2000年
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「ヒロシマをわすれない--
山本さんがまもりつづけた
「灯の心」が、あなたの胸にも
とどきますように--。」
原爆が投下される前……。下「」引用。
「山本さんが入隊したのは、「曉二九四○隊 大乗(おおのり)駐屯地」でした。そこから毎日汽車に乗って、広島の司令部に行って、伝達をもらつてくるのが任務でした。
広島には本屋をしているおじさんがいます。早く父親を亡くした山本さんにとって、親がわりのやさしいおじさんで、ちょっと寄って顔を見るのが楽しみでした。-略-」
そして、8月6日広島へ……。下「」引用。
「あと、四、五分で広島というあたりで、突然ぴかっとまぶしい光がさし、-略-」
悲惨な状況が切り絵で表現されています。
8月15日、おじさんの家へ。
看板があった。
地下室へ。
そこに、ちいさな炎があったという。
それを持って帰ることにする……。
--おじさんの無念……。
あたたかい、家族との交流も描かれています。
「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。
山本達雄さんが守り続けた「原爆の火」をテーマに「カンタータこの灯を永遠に」という合唱曲ができました。合唱団の方々は今までに広島・沖縄・山本さんの故郷・福岡県星野村などで演奏して、歌を通して「灯の心を訴えて来たのです。その会から、まず画家の毛利まさみちさんに「絵本にしないか」のお誘いがあり、毛利さんから私に「文をかくように」ということでした。はじめ私は、重いテーマにとてもとてもと尻ごみしていました。
けれども合唱を聞かせていただいたり、山本さんを星野村へおたずねしたりして、「人間の生命をいとおしむ」方々の、祈りにも似た気迫に打たれました。-略-
二○○○年七月 岩崎京子」
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岩崎京子・文/毛利まさみち・絵/新日本出版社2000年
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「ヒロシマをわすれない--
山本さんがまもりつづけた
「灯の心」が、あなたの胸にも
とどきますように--。」
原爆が投下される前……。下「」引用。
「山本さんが入隊したのは、「曉二九四○隊 大乗(おおのり)駐屯地」でした。そこから毎日汽車に乗って、広島の司令部に行って、伝達をもらつてくるのが任務でした。
広島には本屋をしているおじさんがいます。早く父親を亡くした山本さんにとって、親がわりのやさしいおじさんで、ちょっと寄って顔を見るのが楽しみでした。-略-」
そして、8月6日広島へ……。下「」引用。
「あと、四、五分で広島というあたりで、突然ぴかっとまぶしい光がさし、-略-」
悲惨な状況が切り絵で表現されています。
8月15日、おじさんの家へ。
看板があった。
地下室へ。
そこに、ちいさな炎があったという。
それを持って帰ることにする……。
--おじさんの無念……。
あたたかい、家族との交流も描かれています。
「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。
山本達雄さんが守り続けた「原爆の火」をテーマに「カンタータこの灯を永遠に」という合唱曲ができました。合唱団の方々は今までに広島・沖縄・山本さんの故郷・福岡県星野村などで演奏して、歌を通して「灯の心を訴えて来たのです。その会から、まず画家の毛利まさみちさんに「絵本にしないか」のお誘いがあり、毛利さんから私に「文をかくように」ということでした。はじめ私は、重いテーマにとてもとてもと尻ごみしていました。
けれども合唱を聞かせていただいたり、山本さんを星野村へおたずねしたりして、「人間の生命をいとおしむ」方々の、祈りにも似た気迫に打たれました。-略-
二○○○年七月 岩崎京子」
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