磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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【絵本】原爆の火

2008年12月07日 | 読書日記など
『【絵本】原爆の火』
   岩崎京子・文/毛利まさみち・絵/新日本出版社2000年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「ヒロシマをわすれない--
山本さんがまもりつづけた
「灯の心」が、あなたの胸にも
とどきますように--。」



原爆が投下される前……。下「」引用。

「山本さんが入隊したのは、「曉二九四○隊 大乗(おおのり)駐屯地」でした。そこから毎日汽車に乗って、広島の司令部に行って、伝達をもらつてくるのが任務でした。
 広島には本屋をしているおじさんがいます。早く父親を亡くした山本さんにとって、親がわりのやさしいおじさんで、ちょっと寄って顔を見るのが楽しみでした。-略-」

そして、8月6日広島へ……。下「」引用。

「あと、四、五分で広島というあたりで、突然ぴかっとまぶしい光がさし、-略-」

悲惨な状況が切り絵で表現されています。

8月15日、おじさんの家へ。
看板があった。
地下室へ。
そこに、ちいさな炎があったという。
それを持って帰ることにする……。
--おじさんの無念……。

あたたかい、家族との交流も描かれています。


「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。

 山本達雄さんが守り続けた「原爆の火」をテーマに「カンタータこの灯を永遠に」という合唱曲ができました。合唱団の方々は今までに広島・沖縄・山本さんの故郷・福岡県星野村などで演奏して、歌を通して「灯の心を訴えて来たのです。その会から、まず画家の毛利まさみちさんに「絵本にしないか」のお誘いがあり、毛利さんから私に「文をかくように」ということでした。はじめ私は、重いテーマにとてもとてもと尻ごみしていました。
 けれども合唱を聞かせていただいたり、山本さんを星野村へおたずねしたりして、「人間の生命をいとおしむ」方々の、祈りにも似た気迫に打たれました。-略-
   二○○○年七月     岩崎京子



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