フジテレビ2007年1月28日
第15回FNSドキュメンタリー大賞
「われに短歌ありき~ある死刑囚と窪田空穂~」
フジテレビのドキュメンタリーはなかなかよいと思う作品があります。
大賞:『われに短歌ありき〜ある死刑囚と窪田空穂〜』(長野放送)
優秀賞:『走りつづけたい 〜ゴールへ導く黄色いロープ〜』(福島テレビ)
『断罪の核心 〜元裁判長が語る水俣病事件〜』(テレビ熊本)
特別賞:『自殺大国に潜む影…』(新潟総合テレビ)
『重い扉〜名張毒ぶどう酒事件の45年〜』(東海テレビ)
『明けない夜はない 〜小さなテント小屋の560日〜』(テレビ新広島)
ボクは『断罪の核心 〜元裁判長が語る水俣病事件〜』(テレビ熊本)が大賞だろうと思っていました。
この裁判長なくして、きちんとした裁判なかったろうと思えました。
大賞をとった作品は文学的だけど、社会を表現しているのか? 疑問に思えました。
ドキュメンタリーには、社会性だけではないと思える作品でした。
この番組を見ていて、永井隆博士を思い出しました。
歌人であった永井博士。苦しい時でも、歌をつくって自分を励ましておられた……。
死刑囚は毎日新聞の歌壇に投稿。採用される。
他人のせいにするのは簡単だし、あるときには怒りも必要だろう。
だが、この死刑囚を人間らしい心にしたのは、歌、そして人との交流であった。
その歌を陰ひなたなく、指導し愛情をそそいだのが、窪田空穂。
「歌の本筋は大きくとらえて、小さく表わしていくものです。」
それが歌がじょうずになってくると、逆に小さくとらえて、器用に表現したくなるものなのだそうです。
しかし、そんな歌は他者を感動させないそうです。
この死刑囚をささえたの、二人の女性もキリスト教との方たちでした。
そして、そこから、神の摂理というような悟りのようなものを持たれたようです。
今の境地につくための道程だったと思えばいいと、窪田空穂。
わたしは、そこまでの境地はわかりませんが、文学というものが、素晴らしいものだなあーと感じました。
近ごろの文学とは大きく違うとも思いました……。
新しき朝
「われに短歌ありき~ある死刑囚と窪田空穂~」
フジテレビのドキュメンタリーはなかなかよいと思う作品があります。
大賞:『われに短歌ありき〜ある死刑囚と窪田空穂〜』(長野放送)
優秀賞:『走りつづけたい 〜ゴールへ導く黄色いロープ〜』(福島テレビ)
『断罪の核心 〜元裁判長が語る水俣病事件〜』(テレビ熊本)
特別賞:『自殺大国に潜む影…』(新潟総合テレビ)
『重い扉〜名張毒ぶどう酒事件の45年〜』(東海テレビ)
『明けない夜はない 〜小さなテント小屋の560日〜』(テレビ新広島)
ボクは『断罪の核心 〜元裁判長が語る水俣病事件〜』(テレビ熊本)が大賞だろうと思っていました。
この裁判長なくして、きちんとした裁判なかったろうと思えました。
大賞をとった作品は文学的だけど、社会を表現しているのか? 疑問に思えました。
ドキュメンタリーには、社会性だけではないと思える作品でした。
この番組を見ていて、永井隆博士を思い出しました。
歌人であった永井博士。苦しい時でも、歌をつくって自分を励ましておられた……。
死刑囚は毎日新聞の歌壇に投稿。採用される。
他人のせいにするのは簡単だし、あるときには怒りも必要だろう。
だが、この死刑囚を人間らしい心にしたのは、歌、そして人との交流であった。
その歌を陰ひなたなく、指導し愛情をそそいだのが、窪田空穂。
「歌の本筋は大きくとらえて、小さく表わしていくものです。」
それが歌がじょうずになってくると、逆に小さくとらえて、器用に表現したくなるものなのだそうです。
しかし、そんな歌は他者を感動させないそうです。
この死刑囚をささえたの、二人の女性もキリスト教との方たちでした。
そして、そこから、神の摂理というような悟りのようなものを持たれたようです。
今の境地につくための道程だったと思えばいいと、窪田空穂。
わたしは、そこまでの境地はわかりませんが、文学というものが、素晴らしいものだなあーと感じました。
近ごろの文学とは大きく違うとも思いました……。
新しき朝