磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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第15回FNSドキュメンタリー大賞

2007年02月24日 | 読書日記など
フジテレビ2007年1月28日

第15回FNSドキュメンタリー大賞
「われに短歌ありき~ある死刑囚と窪田空穂~」


フジテレビのドキュメンタリーはなかなかよいと思う作品があります。

大賞:『われに短歌ありき〜ある死刑囚と窪田空穂〜』(長野放送)
優秀賞:『走りつづけたい 〜ゴールへ導く黄色いロープ〜』(福島テレビ)
『断罪の核心 〜元裁判長が語る水俣病事件〜』(テレビ熊本)
特別賞:『自殺大国に潜む影…』(新潟総合テレビ)
『重い扉〜名張毒ぶどう酒事件の45年〜』(東海テレビ)
『明けない夜はない 〜小さなテント小屋の560日〜』(テレビ新広島)

ボクは『断罪の核心 〜元裁判長が語る水俣病事件〜』(テレビ熊本)が大賞だろうと思っていました。

この裁判長なくして、きちんとした裁判なかったろうと思えました。

大賞をとった作品は文学的だけど、社会を表現しているのか? 疑問に思えました。


ドキュメンタリーには、社会性だけではないと思える作品でした。

この番組を見ていて、永井隆博士を思い出しました。

歌人であった永井博士。苦しい時でも、歌をつくって自分を励ましておられた……。

死刑囚は毎日新聞の歌壇に投稿。採用される。

他人のせいにするのは簡単だし、あるときには怒りも必要だろう。

だが、この死刑囚を人間らしい心にしたのは、歌、そして人との交流であった。

その歌を陰ひなたなく、指導し愛情をそそいだのが、窪田空穂。

「歌の本筋は大きくとらえて、小さく表わしていくものです。」

それが歌がじょうずになってくると、逆に小さくとらえて、器用に表現したくなるものなのだそうです。

しかし、そんな歌は他者を感動させないそうです。


この死刑囚をささえたの、二人の女性もキリスト教との方たちでした。

そして、そこから、神の摂理というような悟りのようなものを持たれたようです。

今の境地につくための道程だったと思えばいいと、窪田空穂。

わたしは、そこまでの境地はわかりませんが、文学というものが、素晴らしいものだなあーと感じました。

近ごろの文学とは大きく違うとも思いました……。








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