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まやかしの安全の国-原子力村からの告発- 角川SSC新書 137

2012年05月25日 | 読書日記など
『まやかしの安全の国-原子力村からの告発- 角川SSC新書 137』
   田辺文也・著/角川マガジンズ2011年

自衛隊のせいではありせんが……。
本当に、この国を握っている「原子力ムラ」にはあきれるばかりです。



情報はラジオだけ……。下「」引用。

「2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。
 私は茨城県の自宅で被災しましたが、茨城県北部は震度6弱。たいへんな揺れで、私はテレビ、家内は食器棚を必死で押さえていました。
 わが家の主な被害としては、1階のキッチンにあった食器戸棚から食器が飛び出して割れてしまったことと、2階の書斎に置いてあった本棚が倒れてガラスが飛び散ったこと。すべて片付けるのに半月ほどもかかったことでしょうか。外では近隣の屋根瓦が崩れ落ち、ブロック塀も倒れました。加えて断水が10日間、停電も1日半も続くという状況でしたので、情報はラジオだけ。水と食糧を求めてあちこちを走り回っていました。
 ラジオから流れてくる情報は、最初は津波による破壊的な被害状況だけでした。「原発は異常なし」という首相官邸発表があったのは夕方だったと思います。
 ところがまもなく状況は一転。福島第一原発は稼働していた1号機から3号機までが停電で外部電力の供給がなくなり、非常用電機もすべて起動していないという情報が入ってきました。つまり、全電源喪失です。」

東海村JCO事故と対応が異なった……。下「」引用。

「一方、ラジオからに伝わってくるのは安心してください」の連呼だけで、いっこうに状況がわからない。12日早朝のラジオでは、菅首相が福島原発に向かうというニュースが流され、上空をヘリコプターが通過する音が聞こえました。
「これで東海村JCO臨界事故のときのように、原子力安全委員会などが専門チームを率いて東電の事故対応を指揮する体制ができる」
 私はそう期待しました。この期待は、完全に裏切ることになるのですが……。-略-」

「想定外を考えていないから、拡大された事故」
……しかし、このケースの場合は「想定内」を「想定外」にしていたのが事実。ふつうは「想定外」は想定できないのではないか? 今も「原子力ムラ」の人たちも、原子力まあいいか? という人たちは「想定内」を「想定外」にしています。たとえ、「想定内」に全部対応できたとしても、「想定外」は起きるものですね……。もちろん、原発は「想定内」ですませることなどできませんが……。それは、最初からわかっていたことですね。

「「軍隊」のない国が原発を持つということ」 下「」引用。

「放射能という見えない敵を相手にすることは、まさに戦争状態で、東京電力が「撤退したい」と言ったことが、端的に事故の凄まじさを物語っていると思います。
 それでも、被ばく覚悟で作業を続けた作業員や社員の皆さんには本当に頭が下がります。注水作業を行った消防レスキュー隊、航空自衛隊、上空から海水を投下した陸上自衛隊の必死の作業がなければ、事故は到底収まらなかったはずです。しかし自衛隊は、核の専門家ではありません。アメリカで原発事故が起こった場合は、最後は軍の核処理部隊が出動するでしょう。-略-」

軍の処理班は、ソ連でも出動した。

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この国では、専門家ではない総理に責任があるかのような大手メディア。
外国でも、この点を指摘して、物笑いの種にされていますね。

専門家のトップの班目は今も責任を追及されず委員長席におり、原発推進と主張する学者たちも学問ではなく「ペテンの自由」の権利を謳歌している。「ぺテン」が国策になれば、しわ寄せがくるのは国民だ。







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