磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波新書 青版635 現代世界の民主主義

2009年06月11日 | 読書日記など
『岩波新書 青版635 現代世界の民主主義』
   C.B.マクファーソン(著)/
     粟田賢三(訳)/岩波書店1967年、1980年

歴史として、どうしてそうなのか?
--ボクには納得いくものではなかった……。



「第一講 民主主義の新旧の次元」 下「」引用。

「民主主義ということには相当の混乱がある。私の言う意味は、民主主義それ自体が混乱をどうにか切り抜けてゆくことで成り立つものである(これも異論がありうるだろうが)ということではなく、民主主義についてのわれわれの考えに混乱がある、ということなのである。これは一部は倦怠のせいである。民主主義ぎ危機にあることを、いやになるほどわれわれは聞かされているし、民主主義のイメージがみがきをかけなければらないという熱心な要望にもうんざりしている。-略-」

民主主義というのも、名前ではなく、その理念によってみていくべきだろうとボクは思う……。

理念なきものは、時代に流され、本質も失っていくだろう……。

悪い言葉であったという……。下「」引用。

「以前には民主主義は悪い言葉であった。ひとかどの人物ならだれしも、人民による支配、ないしは人民の大部分の意志に従う統治という、その本来の意味での民主主義は、悪いものである--個人的自由と文明生活の一切の恩恵にとって致命的なものになる--ということを、知っていた。-略-」

悪い言葉などはなく、それが悪くなるかどうかは、それを用いる人によるのではないか?

民主主義といいながら、ファシズムに走る独裁者、独裁体制は多い……。

その民主主義には理念などはいない。つまり、「自由、平等、博愛」などでなく、まったく逆の「抑圧(暴力)、差別(格差)、冷血(戦争)」に入れ替えられている……。

自由主義国家の民主主義……。下「」引用。

「自由主義国家に民主主義を付加したことの意味は、単に民衆の圧力に対して憲法上の通路を提供するということにあった。政府は、公共の秩序を維持し革命を避けるという、それだけの理由から、どっちみち、ほぼ同様な程度においてこの圧力に屈するよりほかはなかったのだろうと思う。人民大衆を競争的な政党制のなかにいれることによって、自由主義国家はそれの基本的な性質を放棄したのではなかった。」

マルクス主義の民主主義……。下「」引用。

「マルクス主義の民主主義観念は、要するに、古くからある階級支配としての民主主義の観念なのであるが、しかしそれをもっと正確にすることによって、それに新しい解釈を与えたのである。-略-」

これも現実にはありえないことである。
資本を握れば、その人は資本家であり、労働者であるばかりではないだろう……。
こんな手品に騙されていたら、理念などみえるわけがない。

1965年1月2月にカナダでラジオ放送された半時間、6回の講演されたものだという。











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