磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ほるぷ平和漫画シリーズ25 総員玉粋せよ 聖ジョージ岬・哀歌

2007年04月12日 | 読書日記など
『ほるぷ平和漫画シリーズ25 総員玉粋せよ 聖ジョージ岬・哀歌』
     水木しげる(作・画)/ほるぷ出版1985年、1986年2刷

最近・映画化で話題の「げげげの鬼太郎」で有名な水木さんの作品です。妖怪人気投票で、水木さん自身が三位になっていました……。(-_-;)



この作品は平和漫画シリーズですから、妖怪とは関係がありません。

でも、この体験が水木作品に影響していることは誰も否定できないと思います。

水木しげるさん独特の世界観が、ここで形成されていきますね。

嘘のない、美化しない……。

そんな姿勢が素晴らしいと、いつも思います。

芸術の創作というのは嘘だとしても、真実により近づけるものだそうです。

現実ではなく、真実ね……。(^^)

この本にはこの作品だけが収録されています。

やるせない軍隊生活。

ハリウッド映画では語られない人間的なものです。

あまりにも人間的で、ぼくの友達なら、戦争にいってもこんなものだろうなあと思うことが。

でも、これは水木しげるさんの戦争ものにはほとんどそう思います。

等身大の人間がえがかれていると思います。



これでこのシリーズは終わりのようです。

けっこう読みごたえがありました。

漫画といえども、内容のある作品が多かったと思います。

ある時にはポエムのようであったり、残酷な現実をえがいてあったりします。

漫画も戦争をつたえるのに、いいツールだと思います。



このシリーズではありませんが……。
反対に戦意高揚させるものや、美化したもの、わがままでご都合主義のいんちきな論理を展開している漫画などもありますが、読み手として気をつけたいと思います。

それは自由・平等・博愛精神があるかないかなど、よく考えられた方がよいと思います。

わがままを繰り返し、そのわがままを共有しあう、わがままな人たちが絶賛しているものが、いい作品とはボクには思えません。

それは「人民の人民による人民の政治」の逆みたいですね……。

「わがままの、わがまま者による、わがまま独裁の政治」ですね……。


普遍的なものとは、相手(敵)からみても、納得がいくものではないでしょうか?

でも、その相手がわがままでない限りですが……。(-_-;)

もし、そんな不自然なわがままを広めていったら、世の中は騒がしくなるばかりではないでしょうか?

昭和二十年夏、僕は兵士だった










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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (映画漬け)
2007-04-12 22:31:20

ぼくのブログ「映画情報てんこ盛り!」で
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。

紹介記事は
http://movielovecyu.blog90.fc2.com/blog-entry-283.html
です。
返信する
すみません。m(_ _)m (磯野鱧男)
2007-04-13 21:33:53
トピちがいのような気もしますが、ご紹介、ありがとうございます。
返信する

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