磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本の中国侵略と毒ガス兵器

2009年07月14日 | 読書日記など
『日本の中国侵略と毒ガス兵器』
  歩平(ブーピン)・著/山辺悠喜子、
    宮崎教四郎・監訳/明石書店1995年

原爆との比較がされている文がある。
--過去は変えられないけど、現在と未来は変えられる!
中国もすべての常任理事国も「核兵器保有国」であり、「死の商人」の国である……。
--彼ら大国の正義にはヘドが出そうだ!



カバー・扉写真。下「」引用。

「北九州市小倉南区曽根町の日本陸軍造兵廠火工廠曽根兵器製造所跡。大久野島で製造された毒剤は、ここで砲弾や爆弾に填実され中国へ運ばれた。工室の間に立つ2本の排気塔からは、有害気体が放出されている。」

ドイツ軍……。下「」引用。

「一九一五年の春、ドイツ軍隊は英仏連合軍が守っていたイープル要塞がなかなか落ちなかったので、大量に蓄えられていた液体塩素を使用した。ドイツ軍が守っているイープル要塞がなかなか落ちなかったので、大量に蓄えられていた液体塩素を使用した。ドイツ軍は三万本の塩素入りのボンベを前線に運び、たった一回の使用で、英仏連合軍の死亡は五○○○人、傷害は一万人に達する大きな損失となった。五か月後に英国の軍隊はドイツ軍陣地に対して塩素ガスを放ち、ドイツ軍兵士の死体は同じように野に満ちあふれ陣地は失われた。第一次世界大戦においてドイツ軍は化学工業発達という優位に頼って、塩素ガスの毒害作用よりさらに一八倍も強いホスゲンを使用した。-略-」

撒いた側も傷つく……。下「」引用。

「とはいえ、毒ガス兵器の危害は撒かれた側におよぶのは当然なのだが、撒いた側にしても決して無害というわけではない。アメリカがベトナム戦争で枯葉剤を大量に使用し、六○万ヘクタールに近い農地が破壊され、毒剤を浴びたベトナムの住民が傷害を受け、飢餓で苦しみ、まだ生まれない世代にも影響をおよばしたが、それは帰国したアメリカ兵士に対しても同じであった。」

中国のことは書けない中国人?

アメリカの陸軍大佐T・H・モロー、日本軍の毒ガスの状況調査をするが……。下「」引用。

「モロー大佐は国際法廷において、日本が侵華戦争中に国際法に違反した罪行を提訴することになっていた。-略-しかし、日本が細菌戦と毒ガス戦を行なった問題について何も触れなかった。
 一体、これはどうしたことだろう?
 人びとは思わず疑問を発した。だが、モロー大佐は突然帰国を発表。-略-」

アメリカはうやむやにした……。

日本は隠蔽しつづける……。下「」引用。

「しかし、日本軍隊が戦争中に化学兵器を大量に使用した後でさえも、日本は世界の世論を騙し続けていた。-略-」

言い訳も考えている……。下「」引用。

「日本の外務省はあらかじめ苦心惨憺二つの条項をあげて反宣伝を行なった。
一 まず各国に対して、日本が使用したのは催涙ガスであって、有毒の化学兵器ではなく、戦争中に起した傷害は極めて小さいと伝える。
二 もし各国の了解が得られなければ、謀略を使用する。すなわち、中国は戦争法規に違反してダムダム弾を使用したので、日本は自衛のため催涙弾を使用せざるをえなかった、と。」

「五一六部隊」とガスチャンバー。下「」引用。

「五一六部隊にもガスチャンバーがあったが、我々は平時には見られなかった。第一科のなかにあったので、入ることは許されなかった。-略-一つのドアを通過するとき、技官が突然転んで、頭がちようどドア枠と装置のあいだに挟まれた。後方の見習工は気が付かず、依然前を向いて運搬したが、力がたいへん強く、技官はその時圧死した」









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