『積乱雲－梶山季之－－その軌跡と周辺－』
梶山美那江・編/季節社1998年
原爆だけが書かれているわけではない。
－－広辞苑のように分厚い本である……。
■目 次（省略あり）■
梶山季之兄二十三回忌に寄せて 陳舜臣 2
第I部仕事の年譜・年譜の行間 梶山美那江編 14
梶山季之刊行作品全リスト 267
『積乱雲』の構想はこうして生まれた！ 梶山美那江談 289
『Ｔｈｅ ｃｌａｎ ｒｅｃｏｒｄｓ』序文
ジョージア・アキタ＆ヤング・ホー・チェ 301
人と作品 高橋呉郎 305
戦後文学の座標と形成 坂田稔 315
第II部『積乱雲』
『積乱雲』（書出し）・『積乱雲』創作ノート 梶山季之 325
積乱雲について 倉嶋厚 338
民族の血とは何か 韓雲史ほか鼎談 343
ソウルこそ、わがふるさと 中田建夫 378
忘れてはならぬこと 梶山季之 386
五十年目の交流文集 間室胖 388
『李朝残影』監督夫妻から聞いた北朝鮮の内幕余話 萩原実 406
『波涛よ語れ』『族譜』をめぐって 黒田勝弘 415
二十年前の走り書き 下川訓弘 419
私の子供心の朝鮮 田端展 430
ある海産物商人の足跡 石谷竜生 441
梶山季之さんと広島朝鮮史セミナー 原田環 449
私の南米大陸と韓半島 兼島晋 452
族譜 梶山季之 492
京城よわが魂 梶山季之 529
《移民I-ハワイ》
梶山季之ハワイ・インタビュー 541
ハワイ日本人移民年表 547
日布外交書簡に見るハワイ移民問題の経緯 552
残された梶山季之の取材テープ ハワイ・広島
【インタビュー】「太平洋民族」への期待 大久保清談 558
【インタビュー】日本人としての郷愁 山本落水談 567
【インタビュー】オパラハウスの生活 前山北海談 572
【インタビュー】九十五歳のハワイ回想 高橋カメ談 578
【インタビュー】ホノルルの小林ホテル 小林金衛談 581
【座談】呼び寄せ移民たちのハワイ 大山幸雄ほか座談 584
【座談】ハワイの日清戦争 布哇ホノルル・地御前村人会有志座談 593
【インタビュー】地御前村とハワイ移民 597
十周年を顧みて（抜粋） 604
ハワイ移民の「生活の歌」 ハリー・浦田実 605
青年よ飛べ 比嘉静観 605
ハワイ移民成功譚 鈴木みずえ 622
ハワイ日系移民十家族に見る暮らしと系譜 広島移民特別プロジェクト
－略－
Ｍｏｎｇｏｏｓｅ Ｈｅｋｋａ（抄） テルオ・ヨシダ 680
《移民II-中・南米》
蘭の売り上げ６０億 松本三四郎ほか鼎談 680
証言としての移民短歌 清谷益次 696
「日本勝利」と戦ったブラジル移民一家の記録 小林正典 768
《原爆・広島》
梶山季之と原子爆弾 大牟田稔 877
知られざる被爆者救護・救援者たち 堀ちず子 886
広島という実験都市からの話 天瀬裕康 906
実験都市（その１） 梶山季之 916
実験都市（その２） 梶山季之 931
《ユダヤ》
ユダヤ人と日本人 小谷瑞穂子 937
『赤いユダヤ』 大野康 953
梶山作品とユダヤ問題 橋本健午 958
ユダヤ人について 梶山季之 970
《資料 『積乱雲』関連図書目録》 973
あとがき 梶山美那江 1048
「「ケロイド心中」の波紋」 下「」引用。
「－略－一九七一年に発表した「ケロイド心中」（「小説現代」三月号）が被爆者の強い抗議を受け、梶山は新聞記事のうえで地元広島に登場することになる。－略－その意味で梶山季之が提起した「“聖ヒロシマ”的見方への反発」は、文芸作品ではなく、何よりも思想として追究されねばならなかった。現存する多様な被爆者運動を視野にいれていない梶山の被爆者観は、恐らく一九五○年代に停止したままだったのかもしれない。そこに思いがけず次元の異なる反発をこうむる理由があったのではなかろうか。」
ABCCをテーマに……。下「」引用。
「もっともABCCは、昭和五十年四月からは財団法人放射線影響研究所（略して「放影研」と呼ぶ）となり、いくらは変化したが、小説『実験都市」が提示した問題意識は大きく、作品の評価も高い。」
「◎作品 実験都市〈その一〉」梶山季之・著、「◎作品 実験都市〈その二〉2未発表作品」が掲載されていました。
でも、何が問題点か理解されているのか、ボクには疑問でした……。
このことも、ヒロシマだけに限るものではない……。
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梶山美那江・編/季節社1998年
原爆だけが書かれているわけではない。
－－広辞苑のように分厚い本である……。
■目 次（省略あり）■
梶山季之兄二十三回忌に寄せて 陳舜臣 2
第I部仕事の年譜・年譜の行間 梶山美那江編 14
梶山季之刊行作品全リスト 267
『積乱雲』の構想はこうして生まれた！ 梶山美那江談 289
『Ｔｈｅ ｃｌａｎ ｒｅｃｏｒｄｓ』序文
ジョージア・アキタ＆ヤング・ホー・チェ 301
人と作品 高橋呉郎 305
戦後文学の座標と形成 坂田稔 315
第II部『積乱雲』
『積乱雲』（書出し）・『積乱雲』創作ノート 梶山季之 325
積乱雲について 倉嶋厚 338
民族の血とは何か 韓雲史ほか鼎談 343
ソウルこそ、わがふるさと 中田建夫 378
忘れてはならぬこと 梶山季之 386
五十年目の交流文集 間室胖 388
『李朝残影』監督夫妻から聞いた北朝鮮の内幕余話 萩原実 406
『波涛よ語れ』『族譜』をめぐって 黒田勝弘 415
二十年前の走り書き 下川訓弘 419
私の子供心の朝鮮 田端展 430
ある海産物商人の足跡 石谷竜生 441
梶山季之さんと広島朝鮮史セミナー 原田環 449
私の南米大陸と韓半島 兼島晋 452
族譜 梶山季之 492
京城よわが魂 梶山季之 529
《移民I-ハワイ》
梶山季之ハワイ・インタビュー 541
ハワイ日本人移民年表 547
日布外交書簡に見るハワイ移民問題の経緯 552
残された梶山季之の取材テープ ハワイ・広島
【インタビュー】「太平洋民族」への期待 大久保清談 558
【インタビュー】日本人としての郷愁 山本落水談 567
【インタビュー】オパラハウスの生活 前山北海談 572
【インタビュー】九十五歳のハワイ回想 高橋カメ談 578
【インタビュー】ホノルルの小林ホテル 小林金衛談 581
【座談】呼び寄せ移民たちのハワイ 大山幸雄ほか座談 584
【座談】ハワイの日清戦争 布哇ホノルル・地御前村人会有志座談 593
【インタビュー】地御前村とハワイ移民 597
十周年を顧みて（抜粋） 604
ハワイ移民の「生活の歌」 ハリー・浦田実 605
青年よ飛べ 比嘉静観 605
ハワイ移民成功譚 鈴木みずえ 622
ハワイ日系移民十家族に見る暮らしと系譜 広島移民特別プロジェクト
－略－
Ｍｏｎｇｏｏｓｅ Ｈｅｋｋａ（抄） テルオ・ヨシダ 680
《移民II-中・南米》
蘭の売り上げ６０億 松本三四郎ほか鼎談 680
証言としての移民短歌 清谷益次 696
「日本勝利」と戦ったブラジル移民一家の記録 小林正典 768
《原爆・広島》
梶山季之と原子爆弾 大牟田稔 877
知られざる被爆者救護・救援者たち 堀ちず子 886
広島という実験都市からの話 天瀬裕康 906
実験都市（その１） 梶山季之 916
実験都市（その２） 梶山季之 931
《ユダヤ》
ユダヤ人と日本人 小谷瑞穂子 937
『赤いユダヤ』 大野康 953
梶山作品とユダヤ問題 橋本健午 958
ユダヤ人について 梶山季之 970
《資料 『積乱雲』関連図書目録》 973
あとがき 梶山美那江 1048
「「ケロイド心中」の波紋」 下「」引用。
「－略－一九七一年に発表した「ケロイド心中」（「小説現代」三月号）が被爆者の強い抗議を受け、梶山は新聞記事のうえで地元広島に登場することになる。－略－その意味で梶山季之が提起した「“聖ヒロシマ”的見方への反発」は、文芸作品ではなく、何よりも思想として追究されねばならなかった。現存する多様な被爆者運動を視野にいれていない梶山の被爆者観は、恐らく一九五○年代に停止したままだったのかもしれない。そこに思いがけず次元の異なる反発をこうむる理由があったのではなかろうか。」
ABCCをテーマに……。下「」引用。
「もっともABCCは、昭和五十年四月からは財団法人放射線影響研究所（略して「放影研」と呼ぶ）となり、いくらは変化したが、小説『実験都市」が提示した問題意識は大きく、作品の評価も高い。」
「◎作品 実験都市〈その一〉」梶山季之・著、「◎作品 実験都市〈その二〉2未発表作品」が掲載されていました。
でも、何が問題点か理解されているのか、ボクには疑問でした……。
このことも、ヒロシマだけに限るものではない……。
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