磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ヒロシマの子 「君たちはどう生きるか……。」

2008年05月05日 | 読書日記など
『ヒロシマの子 「君たちはどう生きるか……。」』
   森下弘、李実根、空辰男、横山英(編著)/
     平和文化1983年

やはり教育関係の人たちが書かれた本でした。平和は庶民からしか生れないと、やはり確信をもつ一冊です。平和というものは上から他者に与えるものでは100%ないとボクは思います。



「ヒロシマの子」になってもらたいとそうです。下「」引用。

「日本の人が、とくに若い人が「ヒ・ロ・シ・マの人」に、「ヒ・ロ・シ・マの子」になってもらわねばならない。
 世界中の人が「ヒロシマ・ナガサキ」を知って、「ヒバクシャ」になってもらわねばならない。」

ボクはこんな呼びかけに応える子どもではありませんでした。
--何を考えとるねん! と軽口を叩く子だったと思います。
--ボクはボクです。京都で生れて、育ったんや、わしは京都の子や!
そう、子供のボクは話すと思います。
--今のボク。それでいいよ、平和は多様化を認めることだからね!
京都の子は京都でいいとボクは思う……。表現としても好きになれない……。

朝鮮の人のことも書かれてあるが、どうも一般的なことを書いておけば、それでいいという感じです。「」引用。

「少年少女たちは、その胸の奥底の「ヒロシマの地図」が、自分のこれからの生きかた、世間を歩む、その方向を定めるうえでもっとも大切な地図となるだろうことをまだ気づいていないかも知れない。
 しかし、トシ君といっしょに、朝鮮人・韓国人被爆者の慰霊碑を前にはげしく心を動かし、“忘れてはならないこと”、と書きこんだ胸の底の「ヒロシマの地図」こそ、これからの長い人生のなかで出あうだろう、アジアや世界各国の人びととのつきあい方、手をとりあう、その確かさをみちびきだすものとなろう。」

ヒロシマの子になっても、朝鮮の子……。
日韓併合をされて皇民化教育をされた朝鮮人を思い出します……。
--そもそも異なることをまず認めることの方が大切だとボクは思います。

朝鮮の文化を理解している日本人もそうはいないとボクは思います。

横川駅のことが書かれてありました。下「」引用。

「横川の信用金庫の建て物が、救護所となっいてると聞いて、入口の柱のかげからのぞくと、そこは、からだが膨れあがったり、皮膚がずるむけになった、虫の息の人たちや死体が一杯でひどい悪臭をはなっています。救護所どころではありません。少年と二人で、あわてて飛び出してしまいました。
 横川駅では、石油タンクがペシャンコ。ホームも電車も焼けただれて、鉄骨だむになっています。六キロも北の古市橋まで行かないと、電車は動いていないといいます。」

教科書のこと……。下「」引用。

「またある州の教育委員会の婦人に、「アメリカの教科書には黒人問題の記述は乏しい。でも、日本の教科書には原爆のことが詳しく載っているでしょうね」と質問されてとまどいました。-略-帰国後、さっそく、教科書で調べてみました。すると、意外にも原爆の記述が乏しいのです。」

近代史じたいを教えてないと書く本が多いですね……。

被爆者手帳でも差別されたという……。下「」引用。

「権さんの場合-一九七九(昭和五四)年、証人がいないので、新聞やテレビで証人さがしをしてもらい、一カ月に新聞の切り抜きを添付して被爆者手帳の申請をしたところ、同じ事情の日本人には交付していながら、「朝鮮人は信用できないから」と交付してもらえなかった。」

認定にも差別が……。下「」引用。

「厚生大臣が認定した人を認定被爆者といいますが、朝鮮人の認定は非常にむずかしく、広島市の大洲に住む金連順さん(五三歳)のように、いまでも腰に六本の鉄を入れ、それで身体を支えて居ても、認定患者として認めてもらえないありさまです。」

「ノエルベーカーの手紙」運動など、多彩なことが書かれありましたが……。


--タイトルの答えなどでるわけがありませんね……。

ボクは一般の被爆者が好きです。

被爆者がすごいのは、生き様を見せてくれているところですね。
--生き様を教えられる先生が少なくなっているのが、子供たちにとって不幸かもしれません……。

現代の教師が見せている生き様、「しょうがない」や、「いじめ」じゃないでしょうか?

それでいて、きれいごとを並び立てる……。

--もちろん、すべての教師のことを書いているわけではありません……。








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