磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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三百年したら、きっと…

2009年10月07日 | 読書日記など
『三百年したら、きっと… ジュニア・ライブラリー』
   ティルマン・レーリヒ(作)/
     吉原高志、中川浩(訳)/佑学社1986年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「一六四一年十月のエッゲブッシュ--この小さな村では、飢餓と困窮と恐怖が生活のすべてだった。戦争前の平和な時代をおぼえている者は、ほんのわずかであった。二十三に満たない者には、平和ということばは、まったく別の世界のことばでしかなかった。
 十五歳になるヨッケルは、村代官のむすめカタリーナに、ひそかに想いをよせていた。それは苦難に打ち勝つための希望であった。兵隊たちが再びエッゲブッシュをおそい、ペストがおそろしい影のように村に忍び寄るときも、変わることのない希望だった。
 いったいいつになったら平和がもどるのだろうか。そう、三百年もしたら……。」



「はじめに」で書かれてあります。下「」引用。

「この物語りは、今からおよそ三百年前のドイツを舞台にしています。-略-
 またドイツでは、三十年戦争のころ、熱狂的な魔女狩りがおこなわれました。これは新旧両派の対立から、好ましくない人物を魔女(これには男性もふくまれます)として裁判にかけ、その上で火あぶりの刑に処すというものでした。これによってやはり多くの人々の命がうばわれていったのです。
 このように悲惨の限りをつくした戦争が、およそ三百年前ドイツで起こり、これから立ち直るために、ドイツは長い間たいへんな苦労をしなければなりませんでした。」

キリストの像は破壊された。

信仰を守るため……。下「」引用。

「人々の心に生まれた危険なたくらみが消え去った。教会番と教師をしているマティアスには、こうするだけの力があった。牧師がいなくなってからは、マティアスは、最後の避難所である教会を見捨ててはいけないと、村人にくり返し話してきかせていた。きびしい試練にさらされた自分たちの信仰を守るために戦ってきた。そして、不信心や迷信によって、人々の心がすさんでいくことを許さなかった。」

丸坊主……。下「」引用。

「カタリーナは両手で馬のやわらかな鼻づらをなでていた。丸坊主になった頭は、スカーフでしっかりとかくしていた。」







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