磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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南の島のヒバクシャ

2008年03月13日 | 読書日記など
『南の島のヒバクシャ』
    桐生広人(フォト・ルポ)/リベルタ出版1990年

ビキニ環礁で被曝された方たちのことを取り上げておられます。ビキニに住む人だでなく、第五福竜丸の乗組員でない日本人の被曝された方たちのことも書かれてありました。



ビキニで被曝された方たちで、当時こどもだった女性が、特別に苛酷な生涯を送られているという。

そのうちの一人が長崎の原爆病院の医師に診てもらったという。下「」引用。

「七八年に日本に行ったとき、長崎で原爆病院の医師に診てもらったけど、『流産しやすい体質』と言われただけ。被曝と関係があるかどうかはわからないということだったわ。八二年には、クリープランドの病院で甲状腺の手術をしたわ。そのときも病気の原因をDOEの医者に聞いたけど『もう大丈夫』って言うだけよ。まったく馬鹿にしているわ。あの人たちは、私たちの生きる権利を認めていないのよ。」

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--「ビキニ水爆実験被爆者調査」
高校生平和ゼミナールの生徒たちがここでも活躍。
高知県幡多郡の高校生平和ゼミナールの生徒と教師らによる調査。下「」引用。

「八六年におこなわれた高知生協病院による自主的な集団検診においても、白血病のいちじるしく減少した元乗組員が見つかるなど、健康上の問題が懸念されている。
 なお、ビキニ核実験の五四年中の被曝漁船(マグロなどが廃棄処分された船)の数は八五六隻におよび、その他の貨物船などを加えると約一○○○隻の船舶とその乗組員が被曝したと推定されている。高知船籍以外の船舶、乗組員にたいしての調査はまだおこなわれていない。」

アメリカとの交渉ののち、被害者よりも、アメリカのために動いたという日本政府。

ここでも、やはり同様の結果ですね。

--昔、ビキニ環礁は日本が占領していた。
日本時代をなつかしむ老人。
「ナイチカラズテスカ」
と声をかけられたという。
植民地時代の挨拶だろうという。
もう、日本植民地時代から40年以上もたっているという。
日本にも行ったことがあるが、風邪をひいたという。

1954年3月1日、ビキニ環礁でナム島で爆発した水爆ブラボー。
地上50メートルの鉄塔上で爆発。広島の約1000倍。
火球が地表面に触れ、大量のフオールアウトを発生。
地上に直径1.6メートル、深さ66メートルのクレーターができ、約50万トンの土壌が吹き飛ばされた。

フォールアウトは雪のようであったという。
それで、ひどい火傷をしておられる……。

これは第五福竜丸の乗組員と同様です。

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