磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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占領下日本 OCCUPIED JAPAN

2009年10月09日 | 読書日記など
『占領下日本 OCCUPIED JAPAN』
   半藤一利、竹内修司、保阪正康、松本健一・編/
     筑摩書房2009年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「天皇の人権宣言」、新憲法の制定、東京裁判の成り行き、検閲の実態、数々の謀略事件、そして朝鮮戦争……新生日本のグランド・デザインをめぐる国内の相克がGHQ内部の権力闘争と絡み合い、いまだに多くの謎と未解決の事件を孕んだまま過ぎ去ろうとしない時代の真実に迫る。
戦後日本を決定した7年間」



中島飛行機の社宅が米軍将校の宿舎に。下「」引用。

「松本 そこは中島飛行機の社宅で、社宅といっても一戸建てでした。同じ区域に幹部社員も住んでいたのですが、そこは全部接収されましたから、五○メートル先に行くと、米軍将校の宿舎になっている。米軍将校の子息のための学校も、基地内の中にありしまた。昔の飛行場がそのまま基地になり、-略-」

「無条件降伏」公式の記録に出てこない……。下「」引用。

「会談の公式記録には一度も「無条件降伏」という言葉は出てこない。それが記者会見のときに、ヒョッと出てきたから、立ち会っていたチャーチルもびっくりしたという。-略-
 いずれにしても、「無条件」というのはいったい何を意味するのかということは、アメリカの誰もが、ルーズベルトすら分からなくて、これが戦後のいろんな混乱の原因にもなります。-略-ルーズベルトがこのスローガンを唱えたことを非難する声も多いのです。」

当用漢字に「拷」や「隷」が入っていたのは、すでに憲法に使われていたからという。皿や鍋、釜はなかったという……。

当用漢字はGHQの命令でなかったという。

慰安婦の小説と映画……。下「」引用。

「半藤 でも田村康次郎の『春婦伝』を原作にした、谷口千吉の監督の「暁の脱走」という映画がありましたね。従軍慰安婦との恋愛です。-略-いずれにしろ、というわけでGHQの指令によりパンパンというのが生まれたようなものです。」

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九州独立論……。下「」引用。

「-略-火野葦平なんかが、戦争に負けたあと九州に帰るでしょう。あそこで九州独立論が出る。-略-言ってみれば、「日本がだらしなく負けた。しかし、われわれはそんなアメリカ軍の言いなりになもならないし、共産主義にも染まらない」という-略-」

国際法を教えなかった戦時中の士官学校。下「」引用。

「-略-ただ唯一教わったのは、戦争をしているときに捕虜を連れてきても、向こうが大尉で、お前が中尉だったら敬礼をしなければならない。これが国際法で唯一教わったことだ」ということでした。」

アメリカの国務省は天皇を東京裁判で裁くという判断だったという。

広田弘毅の死刑について。下「」引用。

「このことについて鬼検事のキーナンでさえも怒ったわけで、「ウェッブの馬鹿野郎、なんという判決をしやがったのだ」と言ったということです。「いちばん気の毒なのは広田だ。彼を絞首刑にしたのは、この裁判の大きなミステイクだと、俺は死ぬまで思い続けることだろう」と言ったと、秘書の山崎が『文藝春秋』に掲載された「鬼検事キーナン行状記」の中で書いています。」

天皇と中曽根と靖国神社。下「」引用。

「-略-ところが、その後、中曾根さんに、公式参拝を取りやめたということについては、よくやった、その判断が正しいという天皇からのお言葉が、宮内庁の富田長官を介してあったのです。
半藤 中曾根さんが書いているのですか?
松本 中曾根さんが言っただけでは信憑性に疑義が出されるかもしれませんが、毎日新聞の政治記者だった岩見隆夫さんが、『陛下の御質問』(文春文庫)に書いているのですよ。-略-」

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