磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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るいるいと るいるいと ~1945・8・6 広島の川~

2007年05月24日 | 読書日記など
『るいるいと るいるいと ~1945・8・6 広島の川~』
     竹田まゆみ・作/こさかしげる・絵/
       汐文社1987年

表紙・裏に書かれてあります。下「」引用。

「一九四五年八月六日 ヒロシマ
川はいつもとかわらず流れていました。
その日、一瞬の閃光が人々を焦がし、
街を焼きつくしたあと、
数知れない屍(しかばね)と瓦礫(がれき)をのみこんで
川はなにを見ていたのでしょう。
五編(へん)の物語で織(お)りなす平和の鎮魂歌(レクイエム)。」



この物語を読んでいて、ふと、アンデルセンの『絵のない絵本』を思い出しました。

この本は詩情豊かな作品にされたらよかったのにと思いました。

童話とリアリズムとは違います。

文体も違います。

いわゆる童話は詩に近い散文という人がいます。

リアリズムは一般の文章ですね。

このリアリズム作品は、典型で書かれていると思われます。

しかし、当時のことをよく知っている作者です。

だけど、残念なことに個別を鋭く描いていません。

昔の児童文学の人たちは、典型でリアリズムも考えておられたのかもしれませんね。

典型のほうが、理解しやすいとでも、考えておられたのかもしれません。

個別を鋭く描いた方が、理解しやすいとボクは思います。

国防婦人会・愛国婦人会という名前も出てきます。

平和な時にはのんきに冷蔵庫の麦茶を飲んでいますね。でも、戦中には飲めなかったという。下「」引用。
「麦茶など何年ぶりでしょう。麦は大切な主食です。お茶にすることなど、ひさしく、みんな忘れていました。」


しかし、エリートの軍人などは飲んでおられたことと思います……。
ビールも飲んでおられましたしたね……。
--国防費が85%以上だったと書く人もいますね。







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