磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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女性史を拓く-国立市公民館女性問題講座「歴史」-5 なぜ、女性史を学ぶか

2010年09月01日 | 読書日記など
『女性史を拓く-国立市公民館女性問題講座「歴史」-5 なぜ、女性史を学ぶか』
   なぜ、女性史を学ぶか編集委員会・編/
     鈴木裕子、他・著/未来社1999年

講座終了後「女性史を拓く会」というグループをつくったという。



参政権と市川房枝。「目的のためには、手段を選ぼう……」 下「」引用。

「また市川房枝は、女性が参政権を得るということが何よりも女性の解放に寄与していくと考えますが、時局が戦争に向かい次第に締め付けが厳しくなって来るなかで、戦術転換ということで正面から参政権獲得を掲げるのではなくて、行政への参加ということを通してそれをも獲得していくのだという考え方の下に参入していきます。でも実際には戦争加担への道を断ち切れなくて、最終的には戦争協力の旗をふることになってしまう。そんな道筋は彼女たちの今までのイメージからはかなり逸脱したものだっただけに、とても驚くことでした。-略-」

「国民基金」と「一億総懺悔」 下「」引用。

「責任者処罰ということを通して、いま自分たちが何をしなければならないのかという方向性が見えてきたわけですが、そんななか政府は一九九五年七月に「女性のためのアジア平和国民基金」を発足させます。我国としては道義的な立場からその責任を果さなければならない、だから政府と国民の協力で「慰安婦』基金を、というふうに呼びかけていて、さらに政府と国民が一体になって共に取り組むことがアジアとの信頼関係の確立に意義あるステップとなるとしています。
 ここで思い出すのが敗戦後に行われた「一億総懺悔」論です。-略-これはまさに敗戦の責任を国民に転嫁していて、それが今回の「国民基金」の、政府と国民が共に取り組むことによってアジアとの信頼回復をという論の立て方と見事な共通点があるなと思って読みました。」

もくじ

生きている「堕胎罪」……。下「」引用。

「明治維新と共に打ち出された富国強兵政策には、人口の増加が必要とされました。明治政府ができたと同時に産婆さんの堕胎とり扱いや、堕胎薬の販売禁止が行われ、一八八○年には刑法の堕胎罪が制定されています。
 堕胎罪なんて昔のことのように思っている方もありませんが、この堕胎罪は現在の刑法の中にまだきちんと残っていて、今でき生きているのです。戦後、姦通罪はなくなったのに、堕胎罪は残されているのです。-略-」

「ナチスの「断種法」を真似て」 下「」引用。

「一九四○年には「国民優生法」が公布されます。
 一九二八年に既に政府の一部はナチスドイツを真似て「断種法」をとりいれようとしています。
 「断種法」というのは、遺伝する病気や精神障害の人には子どもを産ませないよう中絶をさせたり、強制的に不妊手術をさせる法律です。この頃はまだ世論の反対が強かったせいか何度も廃案になります。ところが、一九四○年、世の中が戦争一色になると、この法に健全者の避妊・中絶の禁止という内容を加えて「国民優生法」が誕生します。戦争肯定の情報操作によって世論が変わっていくと共にこれが成立したということは怖いことだと思います。」

「茨城県下館事件」 下「」引用。

「三人ともタイの東北部の農村出身。スナックの休日、要するに売春を休めるのは一年のうちの大晦日だけだったそうです。-略-逃げるために、彼女たちのパスポートを入れているママのウエストポーチをとろうとしてママを刺した。ところがそのウエストポーチの中に現金七○○万円が入っていたことから五島殺人罪で起訴されています。」

茂原事件。 下「」引用。

「五人は、スナックの二階に監禁されて、……。」

新小岩事件。下「」引用。

「六人の中には、十五歳の少女までいて売春させていました。-略-」







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