あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 255 遊びで人気取り! 福祉、命のことをしっかりしろ! あちらの世界に行った、こちらの世界の茜。 「こちらの世界では男性教師だけど、むこうの世界では、おそらく女性ね」 「たぶん、そうでござろう……」 「こちらの世界では、男性のほうが社会のしがらみがすくないから、環境問題なども熱心よ」 「むこうの世界でも、平和運動でも、女性の方が活躍しているでござる」 「そういうものなのかしら……」 「生活や命を大切にしているのは、こちらでは男性」 「でも、この映画も、上司は同性でござるよ。同性でもいろいろな人がいるでござるよ」 「そうよね、男性とかわらない女性議員も、私たちの世界にいるわよね。人間としての大切ものを失ってきまったような人は……」 「同姓同名だし、生まれた日も同じ……」 「ただ、価値観のちがう世界に生れてしまってだけでござるなあ……」 「世の中って、ちょっとした違いで大きくかわるような気がするわね」 「そうでござるなあー。権威にかかわる人たちは、大きく違うような気がしてならいでござるなあー」 「そういえば、そんな感じがするわねえー」 「権威って、もしかしたら、努力もいらないものであるかもしれないでござるなあー」 「そんな感じが私もしてくるわあー」 「立場があったら、それだけで存在する感じがしてならないでござる……」 「そのくせ、一番いばっているよね」 「役立たずの政治家はそうでござるなあー」 「そういう感じね……」 「本日も、ボーリングをやって、いい気になっているでござる。そんなことより、社会福祉や医療の予算を切って、大変だというのだから、ボランティアぐらいしたって、バチは当らぬでござるよ」 「学生には勉強だっていってさせるくせね……。小一郎も日記に書いていたわよ。どんな能力が高いのか、見せてもらえるいい機会にもなるって……ね」 「まあ、皮肉でござろう、一日ももたないでござろう……。遊びばっかりやって、人気をとって、政治権力をにぎろうなんて、まったくふざけているでござる。マスコミもほとんどの番組がふざけているでござるよ!」 茜はオカネスキーが朝もテレビをみて、ぼやいていたのを思い出す。 嘘ばっかり言っているコメンテーターがいるのだ。その人も権威主義丸出しの人物である……。
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