磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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254 父と夫

2008年08月13日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


八、浮気は女の甲斐性よ!




254 父と夫


この映画をみている間に、何度もオカネスキーはいった。

「ぜったいに、この夫婦わかれるわよ」

それも、悔しそうに話している。

映画に集中しているから、独り言のようであった。

そして、ラストが近づくと、夫は出ていった……。

茜はどうしてか気になった……。

でっ、聞いてみた。

「あら、決まっているじゃない! 愛がないからでありんす」

「愛?」

茜にはわかないことだった……。

「人はね、どんなに低い立場でも権威主義者でいられるもの……。それはホームレスになっても、そんな人はいるでありんす」

「権威主義は愛じゃない!?」

「そうでありんす! 権威主義は、権威を愛しているでありんす! 人を愛しているんじゃないでありんす! それだったら、お互いが権威主義なら、うまくいくでありんす! でも、あの女性教師は、権威主義じゃなかった……。そもそも、そんなの愛じゃなく、欲望にしかすぎないけど……」

「教師は生徒と同じ目線で物事をみていた……」

「愛するなら、当然、そうするものでありんす!」

「でも、夫はできていなかった……」

「そう、精神的にも老いて、身動きするのも、窮屈な魂をもっていたありんす!」

「だから、別れるって思ったのか……」

「そうでありんす。それに、公民権運動で迫害を受けた父を尊敬していたでありんす。父親が立派すぎると思ったでありんす! この世界は私たちの世界の逆ね……。だから気持ちがわかるのよ。知らず知らず、男性は母親と妻とを見較べてしまうよ。私たちの世界では逆ね……」

「そうなのか……。権威を愛したら、人を愛することはできないのか?」

「たぶん、両者は並びたたないでありんす」







閑話休題

アンネ・フランクの父も、

戦後、国籍がドイツなので、

ナチス・ドイツと非難されたという。

ユダヤ人で迫害をうけ、

アイシュビッツに

入れられていたというのに……。

正義ぶっている人たちが、

平和主義というわけでも

ありませんね……。

■Mad World - Anne■











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