磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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東海村臨界事故の街から- 1999年9月30日事故体験の証言-

2009年09月06日 | 読書日記など
『東海村臨界事故の街から- 1999年9月30日事故体験の証言-』
   臨界事故の体験を記録する会・編/旬報社2001年

あてにならない行政、企業、大学、学者……。
一般の人たちのインタビュー記事がありました……。
--どうも、日本のマスコミは一般を捨て去るのが上手ですね……。



奇妙で差別的なメディア。下「」引用。

「「地元の人は感覚が麻痺してるんじゃないでしょうか?」などとコメントする。原子力事故は何キロ離れたら安全といったことはないのだが、(気分的に)遠方から距離においてメディアを作る「臨界事故の東海村」像を消費する人々は、「あんなに危険なところにどうして暮らしていけるんだろう?」と、地元民に不可解な生き物を見るような視線を向ける。-略-」

彼らは原子力の基本もわかっていません。
「安全より安心」というマインド・コントロールで大儲けをしている業種ですね。
--非科学的で、恥しらずの人たちですね……。

インタビュー記事「避難所の50時間」。 下「」引用。

「「どうせ一時避難で、すぐ帰れるだろう」っておやじとも話してたんです。
まさかこんな大騒ぎになるなんて思わなかった。
原発が自分のところになければそれでいいのかっていうと、それはあまりにひどい話かなと思います。-略-」

この人も原子力のことを理解していない。
自分のことだけは、この人も同様ですね……。

広島テレビ……。下「」引用。

「明日も広島テレビが来るっていっていますね。広島は原爆が落ちてるからほかの地域より関心が高いみたいですね。-略-」

インタビュー「学童保育には何の連絡もなかった」

サツマイモ……。下「」引用。

「サツマイモが、あの当時出荷最盛期だったんですよ。
30日に市場に着いたのが全部ダメだって戻ってきた。茨木産ではダメだって。
ましてや、ひたちなか市は近いからダメだって。5キロ箱で2万5000ケース。
このへんの人は事故そのものは深刻に思っていないのね。
農産物がなかなか流れないのが心配なの。」

こんなことを聞いたら、ある人はこんなことを言うかもしれない……。下「」引用。

「原子力産業のことも知らないで、いい加減なことをいうな! これからも、茨城県産はマイナスの目で見ます。当然です。風評ではなく、事故が起きたのです。それも、隠蔽体質の原子力産業で。消費者をなめるんじゃないよ!」

あれ、村長さんは干しイモの時期じゃなかったので良かったと言われていたのでは?

みえない恐怖をこえて-村上達也東海村長の証言-

「■オーストラリアに帰ってしまったALTの先生」

放射線モニタリングポスト……。下「」引用。

「放射線モニタリングポストの測定値が平常時に戻ったとのことで、途中で安全宣言が出され、子どもたちの帰宅が行われたのは正しかったのかということは、今後議論にの対象になることかもしれません。モニタリングポストの測定値は、恐らく、核分裂で生じた希ガスの雲が風に乗って動いていたことにより変動していたものと考えられるからです。」

大学の対応。下「」引用。

「結局、翌日は大学は休みだったんですよ。別に連絡が来たわけじゃなくて、友達が朝大学に電話しても電話に出ないって言うので、それじゃ休みだよ、じゃ休もうって。実際、休みだったんです。その日は広報車が屋内退避してくださいとかって二回ぐらい来ましたね。朝の六時とお昼に一回ずつ。あの二時すぎごろになって退避解除のが来ましたから足して三回。」

黒い雨の映画を思い出したという……。

脳性小児まひによる障害者……。下「」引用。

「友だちがいなかったら、ごはんが一日食べられなかった-略-
一人暮らしを始めようとしたとき、火事とか地震とかは考えたけど、
原子力の事故にかんしては全然考えなかった。
本当は一人では寂しかった。
うん、怖かったんだって今になってようやく気がつきました。
偶然が重なったから良かったものの、
ごはんも何もなくて、電話さえもつながらなかったら、一人ではどうすることも出来ないから。-略-」

「アメリカからの短期留学生23人」 下「」引用。

「日立市の私立大学へ5週間の短期留学をしている間に事故に遭遇したオクラホマの大学生たち
クラスメイトのほとんどが屋内退避しているときに、
私は水戸駅周辺にショッピングに行った。
自分にとってはすばらしい一日だった。
私は事故後、恐怖に震え上がる悪夢にうなされた。
今現在、私は元気だし、冷静かつ理性的に事態に対処できたと思っている。
良心が電話をしてきて、彼らが本当に心配していたので、
私まで心配になってしまった。-略-」

科学技術庁放射線医学総合研究所の医師。下「」引用。

「「一○~一五ミリシーベルトくらい子どもが浴びても健康診断は必要ない」と心ない発言を友人は受けています。-略-」

国立なのに放射線医学総合研究所は、奇功研究をされている人たちですね……。

それくらい非科学的な人たちのいうことですね……。






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