磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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小学館文庫 原爆の軌跡

2007年07月18日 | 読書日記など
『小学館文庫 原爆の軌跡』
    ポール・サフォー(著)/日暮雅通(訳)/
      小平尚典(写真)/小学館1998年

どうも、「戦後責任」と「戦争責任」を同じもののようにして捉えておられるような気がしてならなかった……。



裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「二十世紀後半を核の時代に変えたA-Bomb(原子爆弾)の最初の爆発地点、米国ニューメキシコ州のトリニティから広島、長崎、そして「予定地」小倉、原爆の誕生地ロスアラモスまで、〈投下国〉アメリカのジャーナリストと〈被爆国〉日本のカメラマンが共同取材した異色のフォト・エッセイ。共に戦後一九五四年生まれの二人が、国境を、太平洋を越えてたどる、《過去と未来への旅》。同じ年生まれのベテランによる会心の翻訳で送る書き下ろし、今なお続く核の時代に、特に若い人たちに読んでほしい一冊。」



トリニティという言葉について。下「」引用。

「オッペンハイマー自身、なぜこのことばを選んだかは一度も説明していないが、ジョン・ダン[五七三-一六三一 英国の詩人]によるソネットの一節、「わが心を打ちたまえ、三位の神よ……」にも多少影響されている、と彼は書き残している。」

司祭はこれを神の冒涜という。

長崎のことを覚えている人は少ないという。
ニール・アームストロングの名は知っていても、2番目に月に降り立った宇宙飛行士のケースに似ているという。
--この方は第二次世界大戦も忘れておられるかもしれませんね……。
まさか……ね!

永井隆博士のことが数行のべられていました。

西側・東側……。
ボクがあまり感じないことも、書かれてありました。下「」引用。

「さらに不思議なことに、どうやら広島は西側諸国に、長崎は東側諸国に利用されていたらしい。-略-長崎の記念碑のいくつかを読んだ私は、その露骨な政治的シニシズム(冷笑)にぞっとした。」

退役軍人会は健忘症だという。
しかし、その健忘症は戦後すぐにあったという。
だが、原爆自体は忘れておらず、正当化している。
--『原爆神話』というのが適切かと思います。
神への冒涜は、オッペンハイマーの思いつき以上だとも思います。


写真家の小平尚典が書かれています。下「」引用。

「僕の母は疎開もせず、境町の自宅にいた。そんな思いもあり、我が故郷・小倉も、幻のゼロ地点として二人の旅程の一つに入れた。
 その小倉を訪ねたとき、「北九州平和資料館準備室」で恥ずかしながら初めて小倉の地下兵器工場で毒ガス、風船爆弾が製造されていたことを知った。」

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