磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ナガサキの原爆読本 中級用

2006年03月26日 | 読書日記など
『夾竹桃の花さくたびに
  ナガサキの原爆読本 中級用』
    長崎県原爆被爆教職員の会/
      平和教育資料編集委員会編/
        長崎教職員組合1972年初版、1980年5版

初級を読んだので、中級も読んでみることにしました。
教育というのは、子どもたちを中心にしてもらいたいものですね。



この本の最初のほうにこんなことが書かれてあります。下「」引用。

「この本には、ナガサキに原子爆弾が落とされたときのことや、二十五年たったころのことを、浜口竹子という女の先生と、進(すすむ)という四年生の子どもを中心にして書いてあります。みなさんが読みやすいように、「物語(ものがたり)」として書いてありますから、出てくる人びとはじっさい生きていた人ではありませんが、だれかをまねてはあります。とくに作文などは、文集などから借りて書いてあります。「物語」ではあっても、「ほんとうにあったこと」は正しく書きあらわすようにつとめました。」

三菱造船所のことが書かれてあります。
この本には書いてありませんが、長崎が
標的にされた理由の一つに三菱造船所があった
ことが書かれている本もあります。
戦争中なんだから軍需関連を標的にするのは、
作戦の一つかもしれませんね。

京都にもそういう工場はありましたよ。
島津製作所もその一つでした。

飲み水と工場の水とを同等に扱っていたのか疑問に思えた。

「雨の少ない年は、長崎にはかならず水ききんがやってきます。三菱造船所のような大きな工場へ送る水と、飲み水とのつりあいがとれなくなるのです。これは夏だけではなく冬にはいっても同じことで、これを“長崎さばく”などとよんでいます。」

ぼくの子どもの時も校外学習というのがありました。
いろいろな原爆などに関するところを生徒をつれて歩かれる。
永井博士関係のところには私も行ってみたいし、
できたらこの先生のような方に案内をしていただきたい。
と思わせてくれました。

あの子らの碑は永井博士に関するものですね。



少年平和像の鳩が盗まれた。
この話が本当かどうかわかりませんが、
そのようことがあってもしかるべき時代だったようです。
しかし、愉快犯ではなく貧しかったので、
鉄くずとして売ろうという設定でした。

「嘉代子桜」は現実にあったことだったようです。


1977年に、アメリカ人によって、
英訳されたものが「長崎を世界に伝える会」に
よって出版され、これも主としてアメリカや
イギリス等に送付されそうです。






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2 コメント

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もうひとつの (雨漏り書斎)
2006-03-26 23:30:26
被爆地、広島にも三菱がありましたね。



しかし、よくこんな本を見つけますネ。
返信する
よくご存知でm(_ _)m (鱧男)
2006-03-27 20:40:16
こんなサイトがおます。

http://www.hiroshima-cdas.or.jp/home/yuu/mitsubishitetyou.htm



長崎の三菱は戦後も残ったせいか、原爆に関する本を追悼として出版されています。



徴用されて、そこで亡くなった方も大勢おられるようです。

今もやはり核の標的は軍事施設とかになっているらしいですね。

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