磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

地球核汚染 ヒロシマからの警告

2008年06月12日 | 読書日記など
『地球核汚染 ヒロシマからの警告』
   NHK「原爆」プロジェクト・著/日本放送出版協会1996年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「原爆投下より半世紀、人類は未来だ--
核のコントロールに成功していない!
際限なく増殖させてきた核兵器・原発から生み出される核物質は、いま人類にそのツケを支払わせようとしている。核にまみれた世界各地の取材・検証から、人類に再び警告を発する。
NHKスペシャル「調査報告 地球核汚染」の出版化」



表紙写真 : 白血病に罹った子供たち(本橋成一撮影、チェルノブイリ白ロシア児童血液センター)

1995年6月、フランスのシラク大統領は就任後まもなく行われた記者会見で、それまで三年余り凍結してきた核実験を、「九月に再開する」と発表。

人体実験だったであろうと指摘されている……。下「」引用。

「マーシャル政府国家委員会のトニー=デブラム議員は、次の点を指摘している。
「第一回核実験『クロスロード作戦』以後、ビキニでの核実験の際にロンゲラップ島民は、これまで他の環礁などへ米軍により避難措置が取られていました。なぜ核実験史上未曾有の規模の水爆実験ブラボーで避難させる必要がなかったのでしょうか。それは故意に死の灰で彼らを被爆させる人体実験だったからです。当時アメリカは死の灰に関する人体への影響のデータはほとんどありませんでした。-略-」

--検査のみ、治療も診断もしないアメリカの調査
ヒロシマ、ナガサキでのABCCと同様ですね……。

index

アメリカの医師。



「医師たちはエアコンのきいた検査船から降りることはないため、島民の暮らしの実態を知るよしもない(島田興生撮影)」

index

「「サンシャイン計画」~地球規模の極秘汚染実験」という小見出しの記事がありました。


「目のない羊と目のない娘」という記事では……。下「」引用。

「長女ジェニーさんには生れつき目がなかった。成長にしたがって眼窩(がんか)も大きくなり、義眼は大きなものと取り替えなくてはならない。アルバムも義眼も愛娘ジェニーさんの大切な成長の記録なのである。
「結婚して妊娠するまでハンフォードの近くに住んでいました。娘の目がないのは絶対ハンフォードのせいです。」

グリーン・ラン実験のことが書かれてありました。
--ハンフォードで働いていたエド・ブリッカー(41歳)が内部告発したという。

クリーンアップは経済的な問題だけではないという。下「」引用。

「クリーンアップの問題は金の問題だけではない。より本質的な問題は、核生産の後始末をする、つまり生産に伴って生じた放射性物質や廃棄物を処理する技術が確立していないことにある。」

「ソビエト政府による『テチャ川汚染による住民の放射能汚染報告書』」。下「」引用。

「一歳に満たずに死亡する乳幼児は、テチャ川沿岸では、一○○○人あたり、それまで平均一三人だったのが、五○人にも増加した(『テチャ川汚染による住民の放射能汚染報告書』)。
 このため五一年には、核物質生産の責任者で、チェルノブイリ型原子力発電所の設計者として有名なアレクサンドロフを委員長とする委員会が組織され、工場からの廃液と川の放射能汚染との関係を調査した。因果関係は明らかだった。しかし住民の放射能被曝を減らすための措置はなかなかとられなかった。」

「核に軍事、平和の区別はない」という。下「」引用。

「アメリカ主導の下で原子力平和利用を推進することに反対を表明した。
 物理学者の武谷三男さんもその一人である。
「アメリカがやっていることを見ているとやばいと思った。つまり軍事との区別がない。軍事のおこぼれが平和利用の出発点ですから」-略-」

index

日本の原発導入。下「」引用。
「日本への原発導入に日本側で大きな役割を果したのは、当時改進党代議士であった元首相中曽根康弘と当時読売新聞社社主正力松太郎、正力の懐刀といわれた柴田秀利(当時三八歳)であった。柴田は、吉田首相をはじめとする政界の上層部のみならず、GHQ担当の記者をしていた経歴からアメリカにも多くの人脈をもっていた。当時正力の命を受け、民間テレビ放送(日本テレビ)を実現するために対米交渉に奔走していた柴田は、アメリカで原子力関係の話を聞き、テレビ放送の次は原子力だと思っていたという。」

index

index

--チェルノブイリ
「居住禁止三○キロ圏内~検問所から原発へ」

「子供の六割が甲状腺異常」下「」引用。

「-略-イリピン市立第七小学校。-略-「過去三年分の資料と比べてみても、異常のある生徒の数は、増加傾向を示しています。今年、全校生徒の中で何らかの甲状腺の異常を持っていた生徒は、なんと五八%にもなります。」

index

目 次









index



エンタメ@BlogRanking



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。