磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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閃光の遺産

2008年04月12日 | 読書日記など
『書き下ろし-5 新本格推理小説全集 閃光の遺産』
   三好徹(著)/松本清張(責任監修・解説)/
     読売新聞社1967年
『角川文庫 閃光の遺産』
   三好徹・著/角川書店1974年
『文春文庫 閃光の遺産』
   三好徹・著/文藝春秋1983年

三冊とも解説が違う人が書かれています。

読売新聞社刊では、松本清張が書いている。解説だけでなく、責任監修もしている。下「」引用。

「各作家の傾向についての解説は各巻でわたしが担当するが、なにしろ、封切版だからわたしもゲラ刷をよむのがたのしみである。ただ、監修の責任上、核作品については前もって大体の構想について作家から聞いて意見も出している。ゲラを読んでも不審な点はダメを出して、読者への責を果すつもりである。」

角川文庫刊では、解説は石川喬司

文春文庫刊では、郷原宏で、ボクと意見を異にすることが解説されていました。下「」引用。

「ヒロシマはいまや、風化し、あの閃光の意味は次第に忘れ去られようとしている。その意味で、角度こそ違え同じヒロシマの悲劇を描いたこの作品が文春文庫に入って読者に読まれることは、社会史的にも意義があるといわねばならない。」


〔作者付記〕がありました。下「」引用。

「本編は広島を背景にしているため、ところどころに実在の公共施設や地域が出てきますが、物語はすべて作者の創作であってなんら関係ありません。主要な舞台となる「銀座街」が架空の地名であるのもその例証です。」

原爆ドームを望見できる唯一の平和教会というのが出てきますが、これも創作かもしれません……。

原爆孤児が自分の子どもかもしれないという。
そのとき、血液型で考えるという。
--病気でも血液型はかわるのに……。
いつも、推理小説はこれを無視しているのか、医学知識がないのか?
--そう思っていたら、『名探偵コナン』でやっと病気で血液型が変わったと指摘していた。

今ではDNA型鑑定がありますね。








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