『自由報道協会が追った3.11』
自由報道協会・編/扶桑社2011年
今回の福島原発災害を伝えることで、自由報道協会が果たした役割は大きい。
民主主義の報道は記者クラブではなく、自由報道協会にある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/28/280e04bd2071847d2b91b83e89a85518.jpg)
「権力側の広報機関に成り下がった記者クラブ」 下「」引用。
「フリージャーナリストになってからのここ10年、私はずっと悩んできたことがある。それは、記者クラブの独占する歪んだ言論空間から発信される情報は、はたして日本人のためになっているのだろうか、日本の報道機関は巨額の広告費をもたらすスポンサーのためだけに存在する広報機関に成り下がっているのではないか、との疑いだ。
今回の震災で、多くの日本人は記者クラブ制度のもとで「報じられない情報」が山ほどあることに気がついてしまった。それが国民の生命や財産に直結する重要な情報であるにもかかわらずだ。」
「「自由報道協会」発足の理念」2011年1月27日発足。 下「」引用。
「-略-自由報道協会は、「記者会見というオープンな言論の場」を提供する非営利団体にすぎない。しかし、そこに参加するメンバーは関心分野や専門も異なる。「社論」や「社風」に左右されることなく、それぞれがそれぞれの価値観で仕事を続けている。
一言で言えば「多様性に満ちた集団」だ。-略-」
社内規定で避難。下「」引用。
「また、原発事故発生直後、NHKは40km圏外、朝日新聞は原発から50km圏外、時事通信は60km圏外に社内規定で記者たちは逃がしたにもかかわらず、紙面では自分たちが逃亡している事実を一切伏せたままだった。「この原稿は原発から50km離れた支局で書いています」とは正直に書かないのだ。自分たちは安全圏にいながら「安全です」と書き続けるのは、読者への裏切り以外の何物でもない。
だからこそ私は、「海外の判断が間違っているのであれば、外国の政府に抗議してください」と枝野官房長官にその記者会見の場で迫ったのだ。しかし、政府は世界の方針は無視したまま、「安全だ」「安心だ」と言い続けた。その結果、被曝しなくてもいい人たちまでが被曝し、作業員らの救える命も救えなかった可能性があるのだ。」
山下俊一教授とプルトニウム。下「」引用。
「また、私は今まで「プルトニウムは危険だ」という情報を信じていたが、驚くべきことに日本だけは違うことを知った。-略-福島県放射線健康リスク管理アドバイザーを務める山下俊一教授や東電の方々からは「プルトニウムは飲める」ということも教わった。」
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日本人のジャーナリストが日本だけでは許されない……。北朝鮮でさえも許されるというのに……。下「」引用。
「私は3年という短い期間ではあるがニューヨーク・タイムズで働き、その後、10年以上フリーランスの記者として活動してきた。その間、中国だろうがキューバだろうが北朝鮮だろうが、どこの国に行っても取材のキューバだろうかが北朝鮮だろうが、どこの国に行っても取材に出かけたが、奇妙なことに日本人の私は日本で行われた北海道洞爺湖サミットだけは事実上参加できなかった。-略-」
大地震三十分後に東京を出発した、神保哲生(ビデオジャーナリスト)。
兼業ジャーナリスト、日隅一雄(弁護士・ジャーナリスト)。
イタリアのベルルスコーニも同様……。下「」引用。
「デルフィーナ・ファブリーニさん(女性・30代)も「原発再開を認めない」に一票を投じた一人だ。
「イタリアのような地震国で原発は危険このうえない。福島の事故には呆然とした。イタリアに届いてくる情報は矛盾していて本当は何が起きているのかわからなかった。事後後、ベルルスコーニ首相は『福島原発はちゃんとコントロールされている。だからイタリアも原発政策を推進できる』と吹聴していたほどだった」。
原発事故をめぐって権力者が「心配ない、安全だ」と嘯くのは日本もイタリアも同じようだ。」
「守りたい人たちを守るために漫才師としてできること」おしどりマコ(漫才師)。下「」引用。
「吉本興業所属の芸人なが、東電の会見では専門的な質問をたたみかけて異彩を放つおしどりマコ氏。なぜ原発問題に取り組むことになったのか。その経緯と覚悟を綴る。-略-」
漫才はやらないのかな?
人生幸朗が生きていたら、やりそうだけど……。
漫才台本とかネットで募集したら?
広河隆一の警告。「直に報じられなかった放射能の拡散」 下「」引用。
「東電や政府が発表しないなら自分たちが測るしかない。放射能汚染が深刻なことを伝えたのは、いち早く現場に向かったフリーのジャーナリストたちだった。チェルノブイリ取材経験が豊富なフォトジャーナリストの広河隆一さんは13日、福島第一原発近くの双葉町で放射線量を測定。1時間1ミリシーベルトまで測定できる放射線検知器の針が振り切れたため、忘れ物を取りに戻ってきた住民たちにすぐ引き返すよう警告したという。
「当時、政府は放射線の測定値が低くなってから発表していました。住民にとっては高いときに発表されないと、避難したり屋内に退避するなどの防護策がとれません」(広河隆一さん、『週刊金曜日』2011年4月8日号』-略-」
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目 次
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自由報道協会・編/扶桑社2011年
今回の福島原発災害を伝えることで、自由報道協会が果たした役割は大きい。
民主主義の報道は記者クラブではなく、自由報道協会にある。
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「権力側の広報機関に成り下がった記者クラブ」 下「」引用。
「フリージャーナリストになってからのここ10年、私はずっと悩んできたことがある。それは、記者クラブの独占する歪んだ言論空間から発信される情報は、はたして日本人のためになっているのだろうか、日本の報道機関は巨額の広告費をもたらすスポンサーのためだけに存在する広報機関に成り下がっているのではないか、との疑いだ。
今回の震災で、多くの日本人は記者クラブ制度のもとで「報じられない情報」が山ほどあることに気がついてしまった。それが国民の生命や財産に直結する重要な情報であるにもかかわらずだ。」
「「自由報道協会」発足の理念」2011年1月27日発足。 下「」引用。
「-略-自由報道協会は、「記者会見というオープンな言論の場」を提供する非営利団体にすぎない。しかし、そこに参加するメンバーは関心分野や専門も異なる。「社論」や「社風」に左右されることなく、それぞれがそれぞれの価値観で仕事を続けている。
一言で言えば「多様性に満ちた集団」だ。-略-」
社内規定で避難。下「」引用。
「また、原発事故発生直後、NHKは40km圏外、朝日新聞は原発から50km圏外、時事通信は60km圏外に社内規定で記者たちは逃がしたにもかかわらず、紙面では自分たちが逃亡している事実を一切伏せたままだった。「この原稿は原発から50km離れた支局で書いています」とは正直に書かないのだ。自分たちは安全圏にいながら「安全です」と書き続けるのは、読者への裏切り以外の何物でもない。
だからこそ私は、「海外の判断が間違っているのであれば、外国の政府に抗議してください」と枝野官房長官にその記者会見の場で迫ったのだ。しかし、政府は世界の方針は無視したまま、「安全だ」「安心だ」と言い続けた。その結果、被曝しなくてもいい人たちまでが被曝し、作業員らの救える命も救えなかった可能性があるのだ。」
山下俊一教授とプルトニウム。下「」引用。
「また、私は今まで「プルトニウムは危険だ」という情報を信じていたが、驚くべきことに日本だけは違うことを知った。-略-福島県放射線健康リスク管理アドバイザーを務める山下俊一教授や東電の方々からは「プルトニウムは飲める」ということも教わった。」
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日本人のジャーナリストが日本だけでは許されない……。北朝鮮でさえも許されるというのに……。下「」引用。
「私は3年という短い期間ではあるがニューヨーク・タイムズで働き、その後、10年以上フリーランスの記者として活動してきた。その間、中国だろうがキューバだろうが北朝鮮だろうが、どこの国に行っても取材のキューバだろうかが北朝鮮だろうが、どこの国に行っても取材に出かけたが、奇妙なことに日本人の私は日本で行われた北海道洞爺湖サミットだけは事実上参加できなかった。-略-」
大地震三十分後に東京を出発した、神保哲生(ビデオジャーナリスト)。
兼業ジャーナリスト、日隅一雄(弁護士・ジャーナリスト)。
イタリアのベルルスコーニも同様……。下「」引用。
「デルフィーナ・ファブリーニさん(女性・30代)も「原発再開を認めない」に一票を投じた一人だ。
「イタリアのような地震国で原発は危険このうえない。福島の事故には呆然とした。イタリアに届いてくる情報は矛盾していて本当は何が起きているのかわからなかった。事後後、ベルルスコーニ首相は『福島原発はちゃんとコントロールされている。だからイタリアも原発政策を推進できる』と吹聴していたほどだった」。
原発事故をめぐって権力者が「心配ない、安全だ」と嘯くのは日本もイタリアも同じようだ。」
「守りたい人たちを守るために漫才師としてできること」おしどりマコ(漫才師)。下「」引用。
「吉本興業所属の芸人なが、東電の会見では専門的な質問をたたみかけて異彩を放つおしどりマコ氏。なぜ原発問題に取り組むことになったのか。その経緯と覚悟を綴る。-略-」
漫才はやらないのかな?
人生幸朗が生きていたら、やりそうだけど……。
漫才台本とかネットで募集したら?
広河隆一の警告。「直に報じられなかった放射能の拡散」 下「」引用。
「東電や政府が発表しないなら自分たちが測るしかない。放射能汚染が深刻なことを伝えたのは、いち早く現場に向かったフリーのジャーナリストたちだった。チェルノブイリ取材経験が豊富なフォトジャーナリストの広河隆一さんは13日、福島第一原発近くの双葉町で放射線量を測定。1時間1ミリシーベルトまで測定できる放射線検知器の針が振り切れたため、忘れ物を取りに戻ってきた住民たちにすぐ引き返すよう警告したという。
「当時、政府は放射線の測定値が低くなってから発表していました。住民にとっては高いときに発表されないと、避難したり屋内に退避するなどの防護策がとれません」(広河隆一さん、『週刊金曜日』2011年4月8日号』-略-」
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