磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本平和句集-原爆・沖縄・ベトナム・基地-第1次

2008年06月20日 | 読書日記など
『日本平和句集-原爆・沖縄・ベトナム・基地-第1次』
   田原千暉・編/俳句集団「石」発行所1976年

ホーチミンのことが最初と最後で書かれてありました。
--ボクは彼が平和をつくりだしていく人だったのでしょうか?
そんな疑問をもちました。




その部分。下「」引用。

「「山があり、河があり、人民がいる。アメリカを打ち破ったら十倍も美しい祖国をきずきあげよう」とホー・チ・ミン首席はその遺言に書きのこした。
 いわゆる「見せかけの平和」に私たちの目や耳が慣らされているなら、私たちはその幻覚から素速やく覚めねばならない。そしてホー小父の導きによって、真実平和な国の建設に歩みだした人々のたたかいに学ばねばならない。
 -略-
   〈一九七六年七月二日ベトナム社会主義共和国誕生の日に〉」

打ち破れということは、戦争をしろ!
--そういう意味ではないでしようか?

アメリカの圧力に敗けてしまうことも、けっして平和といえませんね。
--積極的暴力は構造的暴力をなくしていくことですね。
しかし、戦争を手段にしてしまったら、それは平和主義とはいえないとボクは思います。

でも、多くの作品は、一般の人のもののようです。

「原爆屍運ぶ兵士らみな少年」川上季石 福井

「みどり児は乳房を垂るる血を吸えり」西本昭人 広島

--その年のことなども書かれてあり、年代によって句が分けられている。例。下「」引用。

「一九四九年 西側、北大西洋条約調印 ソ連原爆保有を公表 中華人民共和国成立 東独成立 平、下山、三鷹事件続発 レッドパージ起る-略-」


「浮浪児昼寝す「なんでもいいや知らねえやい」」中村草田男 東京


「原爆記念館に梅雨のルンペン並び寝る」結城一雄 広島

「久保山愛吉の命いきよと世紀の恐慌横たわる」橋本夢道 東京

「 参院日韓特別委員会の無謀「採決」の日に
ファシズムふたたび ひかって曲るハイヤーのつら」漆畑利男

「折鶴抱き被爆少女のまばゆい死」中村重義 北九州

「エノラゲイ視た太陽が真上にくる」八反田宏


--絵と、わかりやすい解説をつけてネットにアップしたら、なかなかいいのではないかと思える作品がけっこうある本でした。







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