磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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司馬遼太郎を読む

2006年04月08日 | 読書日記など
『司馬遼太郎を読む』
   松本健一・著/株式会社めるくまーる2005年

司馬遼太郎と交流のあった方の本です。
著者は司馬遼太郎賞を受賞されているそうです。




司馬遼太郎は日本は「魔法の国」と表現されたことがあります。
丸山真男はオウム事件のときに、戦前・戦中は日本の軍部も
あんなものだったと語られていましたね。

魔法を使いたがる人たちには、
マジックワードというのがあります。
共通点ですね。

「神風」というのも、マジックワードでしょうね。
この「神風」という言葉が、伝統としてあったのか?
そうではないようですね。

この著者は、昭和九年の国史から使われたそうです。
その三年後に中国との戦争がはじまるという。

それまでは「神風」とはいわず、
元寇の時に「大風が吹いた」と、
表現されていたという。

江戸時代に百万都市が三つもあったのは、
日本だけのようですね。

白旗の語源について、司馬遼太郎は、
『日本書紀』には素旗(しらはた)というのを
あげられたという。どこにも属さないという意味だそうです。

この本を読むまで読み落としていたこともありました。下「」引用。

「このときの目が、もし芥川龍之介がそれをみればその短編の『将軍』にあるように偏執狂(モノマニア)の目であると感じたであろう」『殉死』より」

この短い文章に意味があったようです。









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