磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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非核都市運動 草の根から国際連帯へ

2008年02月24日 | 読書日記など
『非核都市運動 草の根から国際連帯へ』
   青山良道・著/エイデル研究所1985年

第一回非核自治体国際課木に出席されたことが書かれてあります。いい会議をされたとしても、そのことが庶民のもとに届いていないのではないかとボクは思いました……。



はじめの方に書かれてあります。下「」引用。

「私は、一九八四年四月一二日から四日間、イギリスのマンチェスター市で開かれた「第一回非核自治体国際会議」に九名の区議会議員とともに、参加した。
 また、この機会に、中野区と「非核共同宣言」を行なっている大ロンドン市を公式訪問し、あわせてイギリスと西ドイツを中心に、ヨーロッパにおける反核・平和運動の現状を、直接、見聞することができた。」

ジョージ・オーウェルも予想しなかった……。下「」引用。

「ところで、ジョージ・オーウェルは、三五年前、小説『一九八四年』を発表した。彼の驚異的な洞察力をもってしても、描き得なかった核時代の軍拡競争という、恐るべき現実にわれわれはおかれている。」

ヒトラー的政治の継承がつづいているといっていいかと思います。

言葉ではなく、内容で考えていただきたいと思います。

英国における非核地帯運動について書かれていました。
--今も英国は核兵器保有国ですね。
そして、日本の人たちも運動にいかれているようです。

著者は会議に参加して三つの感想があったという。

1 日本の「非核三原則」の空洞化に対する懸念である。非核三原則に安住していてはならない。
2 平和・非核の問題は、住民の一人ひとりの生命にかかわることであるので、思想信条政党の領域をこえ、福祉や教育、住宅と同じレベルで、あるいはそれ以上のこと。
3 平和・非核の問題を国際政治のこととして、中央政府の専管事項としてならず、むしろ草の根の市民運動が担う市民外交にこそなじむものであるということ。

全体会議は、4月13日、マンチェスター大学理工学部(UMIST)であったという。

--核の冬についてSANA(核兵器に反対する科学者の会)のホール・エーリッヒ教授の講演。
SANAは、ロンドンの北方のニュー・タウンであるミルトン・キーンズに本拠を置く科学者の団体。
カール・セーガン博士もこの運動の有力メンバー。

1976年、ユネスコの総会は国際理解、国際協力および国際平和のための教育に関する勧告を発表。この勧告のなかに、「学生が研究しなければならない人類の課題」として、次のようなものが上げられている。
◦人間の諸権利の平等
◦平和維持、戦争の類型、軍縮問題
◦人権の尊重を確保するための行動
◦経済成長および社会開発
◦天然資源の保護
◦人類の文化遺産の維持
◦上記の諸課題解決における国連の役割」

医学的見地から見た核戦争の影響
1 核兵器の爆風、熱、および放射線の影響
2 核兵器の炸裂に伴う救急および長期医療問題
3 核攻撃の型態別死亡率および罹病立
4 核攻撃の実存者が直接的および長期的にこうむる被害の医学的問題
5 核攻撃が、医療保険制度の機能、組織、構造および運営にもたらすものと予想される影響
6 国の医療保険制度と市民防衛に関与する組織との関係









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