この国で戦争があった

『この国で戦争があった』
　　　PHP研究所・編/PHP研究所2000年

いろいろな人が戦争体験を書かれています。
－－亡くなられた方が多いですね……。



■目　次■
軍靴の響き　高峰秀子　　6
燃えひろがる戦火　田辺聖子　　16
予想外の出来事ではなかった　藤沢周平　　24
無明の世界　司馬遼太郎　　28
一枚の号外　淀川長治　　38
次男の病死、長男の出征　加藤シヅエ　　42
大空の死闘　堀越二郎　　48
私のなかの予備学生　阿川弘之　　58
入営前―最後の試合は甲子園　川上哲治　　65
教練の出席率　松本清張　　69
リュックを背負って旅芝居　沢村貞子　　78
追憶の母と特別戦闘攻撃機　土光敏夫　　84
映画『一番美しく』のこと　黒沢明　　91
徴用の噂に結婚思い立つ　佐藤愛子　　97
石油缶いっぱいの胡麻油　宇野千代　　106
海軍八〇一航空隊　池波正太郎　　113
二等兵物語　大山康晴　　121
輜重部隊の輸卒　水上勉　　128
軍需工場への勤労動員　宮脇俊三　　134
学童疎開で長野の小諸へ　永六輔　　141
疎開して触れた山里　笠智衆　　147
あすの命も知れぬ毎日　杉村春子　　152
三月十日の東京大空襲　三木のり平　　159
雪国への再疎開　小林信彦　　164
飲んべえの覚悟存念　古今亭志ん生　　169
ムッソリーニとヒトラーの末路　大仏次郎　　180
武器、兵器　本田宗一郎　　185
珍しく沈んだ書きだし　北杜夫　　188
広島・一九四五年八月六日　平山郁夫　　194
南方での終戦前夜　会田雄次　　202
新聞記者の八月十五日　井上靖　　211
帝国ツイニ敵ニ屈ス　山田風太郎　　218
劇的なドンデン返し　五木寛之　　228
生産こそ復興の基盤　松下幸之助　　236
落日の満州　森繁久弥　　239
関東軍の崩壊とソ連軍の進駐　藤山寛美　　247
「没法子」―仕方がないのだ　赤塚不二夫　　255
生きよ、堕ちよ　坂口安吾　　263


『私のなかの予備学生』阿川弘之・著。下「」引用。
「予備学生というのは、要するに海軍の幹部候補生制度だが、陸軍の幹候が一度は兵隊の生活を味わわされるのに、私たちは初めから士官待遇であった。そのかわり、海軍流ジェントルマンとしてシツケ教育だけは実にきびしかった。
　もっとも負けいくさがつづき、物資が欠乏して来るにつれて海軍もジェントルマンごっこばかりはしていられなくなり、教育の様相はクラスによってずいぶんちがっている。－略－」

「「没法子」―仕方がないのだ　」赤塚不二夫・著。
満州から引揚げ、父はシベリア、そして妹が亡くなったという……。










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