磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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世界 2011-11

2011年12月03日 | 読書日記など
『世界 2011-11』
   岡本厚・編/岩波書店2011年

特集名 再生可能エネルギー



八重山教科書採択の行方」稲福政俊・著。下「」引用。

「恣意的な手続き変更で採択された教科書を、教育委員会委員の公開協議で不採用に。ところが文科省は協議結果を認めず、教育行政を巡る法の狭間で教科書は宙に浮いている。-略-」

もくじ

【福岡県】「ここはイラクか」 下「」引用。
「「ここはまるでイラクか」という福岡県民の声を聞いたことがあかるが、それは決して大げさな冗談ではない。現在、福岡県警は、「手榴弾に注意を! 踏んだり、蹴ったりしないで」と市民に呼びかけている。今年に入り、手榴弾を使った企業テロや事件が続いているのだ。
 九州電力会長宅や手榴弾が投げ込まれ、車庫のシャッターやコンクリート壁が吹き飛ばされたのは今年三月である。-略-」

--「さよなら原発」6万人集会の記録。

「抵抗の意思を示す時」大江健三郎(作家)。下「」引用。

「二つの文書を引いてお話しします。第一は、私の師匠渡辺一夫(仏文学者)の文書です。
《「狂気」なしでは偉大な事業はなしとげられない、と申す人々も居られます。それはうそであります。「狂気」によってなされた事業は、必ず荒廃と犠牲を伴います。真に偉大な事業は「狂気」に捕らえられやすい人間であることを人一倍自覚した人間的な人間によって、誠実に地道になされるものです。》
 この文章はいま、次のように読み直されうるでしょう。
《「原発」の電気エネルギーなしでは偉大な事業はなしとげられない、と申す人々も居られます。それはうそであります。原子力によるエネルギーは、必ず荒廃と犠牲を伴います。》-略-」

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「原発許さぬ人間の砦を」澤地久枝(作家)。下「」引用。

「希望とは、道を見出すべく残されているのは、自覚し考える個の確立と、個と個の連携、その広がり、つまりは市民運動ではないでしょうか。」

「脱原発は可能だ」フーベルト・ヴァイガ(FDEドイツ代表)。下「」引用。

「脱原発は、もはや、「でるきのか」、「できないのか」の話ではありません。政治的に、「やるのか」、「やらないのか」の話なのです。電力会社の解体や、再生可能エネルギーの拡大によって、それは可能なのです。
 いま私たちは、民主主義の下で、脱原発を肥高く訴えていく時なのです。半年前にこの国で起こったことは、日本でも他のどこでも、二度とくり返されてはなりません。そのために一緒に闘っていきましょうい。また一緒に闘わなければ、電力会社の連合に勝つことはできないのです。
 脱原発、核兵器のない、原子力発電のない未来をともに実現しましょう。ありがとうございました。」

「子ども達を守るために行動を」山本太郎(俳優)。下「」引用。

「電力は足りているのです。三○パーセントのエネルギーは、原子力からいりません。でないと、僕たちは生きていられない。世界中に迷惑がかかる。とにかく生き延びたいのです。みんなで。-略-
 いま大人がするべきことは、子どもたちを守ることです。そのためには、行動を起こすことです。ぜひ力を貸してください。」

鉢呂経産大臣と記者クラブについてが書かれてある。
「Ustreamの効果」 下「」引用。

「そこで、問題の「死のまち」発言をした九日の午前の記者会見の模様を、だれでもアクセスできるUstreamで確かめてみた。中継映像を終わりまで見ても、記者たちは大臣の「死のまち」発言に対してまったく反応していない。のちにあれほどの騒ぎになった発言なのだから、発言の最中ないしは直後に、間髪を容れず「その発言はおかしい」という批判の声が上がっても不思議はないと思うが、いたって静かな会見であった。」

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【インタビュー】「闘う小児科医、福島へ」山田真。

「福島県が進める健康調査の問題とは」 下「」引用。

「--正しいデータを調査して公表する以前に、「安全・安心」が前提とされてしまっている、ということなのでしょうか。
 そうなのでしょう。県を挙げての「安全キャンペーン」が行われていて、医師会もその一翼を担っているということなのだと思います。」

「「原子力安全神話」から「放射能安全神話」へ」 下「」引用。

「--医者が「おかしい」と思っても、そう意思表明できない。意思表明すると、組織の中で干されてしまう。あるいは、先生のご著書『闘う小児科医』にもありますが、先生が被害者支援された森永ミルク中毒事件などの公害問題でも、企業と癒着している医者や学者たちの存在があります。現在、起きている状況の中で、医者や学者などの役割について、どう考えますか。
 福島での原発事故が起きて、「原子力安全神話」は崩壊しましたが、今度は「放射能安全神話」というものが作られているように思います。放射能を多少、浴びても健康に何ら影響はない、そう言わないと原発が存続できないからでしょう。
 そもそも日本では、放射線に関する低線量被曝の専門家などは存在しないのです。私自身も、医療被曝の問題として低線量被曝の問題に関心をもっているにすぎません。-略-放射線の基礎医学的なことも、まして低線量被曝についても教科書にほとんど何も載っていないので、参考にできるものがないのです。資料として使えるのは、チェルノブイリについて書かれた本とか、肥田さんが翻訳されたアメリカの本(『低線量被曝の脅威』など)ぐらいなのです。-略-」

ICRPを信じる御用学者たちは、低線量被曝の害についての報告や論文、書物を避けているという。

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【インタビュー】「脱原発へ、信用金庫にできること」吉原毅(城南信用金庫理事長)。下「」引用。

「福島だけでなく、東京でも水道水が汚染され、子どもたちの健康と生命が脅かされる状況に至りました。城南信用金庫でも若い職員の避難ということを話し合われました。原発の危険性を、つくづく思い知らされました。この時まで私は、原発で何があっても政府や電力会社は真剣に対策に取り組んでくれるだろうと信じていたのです。しかし、実際にはそうなりませんでした。
 そんなときに、我々の仲間である福島県の信用金庫(あぶくま信用金庫)から、採用内定の取り消しをせざるをえない、その人たちを城南信用金庫で採用してもらえないかという話がありました。事情を伺ったところ、六つの店舗が避難地域内にあったため閉鎖されてしまったとのことです。避難地域となれば、必然的にそこで働いていた職員もお客様も、その土地から出ていかなければならなくなります。先祖代々暮らしてきた故郷を突然の事故によって離れざるむをえなくなるとは、本当に痛恨極まりないことでしょう。
 信用金庫で働く私たちは、地域を愛し、地域の発展のために仕事をしております。-略-」

「原発と地域金融は相容れない」 下「」引用。

「同時に、原発問題をみていますと、信用金庫が問題視してきた「お金が人間を支配する社会」の光景が垣間見えるのです。巨大な利権がからみ合って、これほどの巨大な事故が起きているにもかかわらず原発を停止できない、政策転換ができない状況があります。冷静に考えれば、トータルで見たときには原発は採算の合わないものだということは誰にでもわかるはずです。これは、お金が暴走して人の心を狂わせたバブル現象と同じ構図です。原発はまさにバブルなのです。-略-
 原発はツケを後の世代に回していくことで成立している事業です。ツケというのは、つまり借金です。-略-将来にツケを回して済まそうとするのは、金融マンとして生理的に耐えられない気持ちもしています。」

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【ルポ】「地味で楽しい小水力発電 身近な水が地域を豊かに」古谷桂信(文・写真)。

「モンゴル「ウラン産業の呪い」を解くために 核ゴミ処理場建設を問う」小長谷有紀。

ロンゲラップと内部被曝。下「」引用。

「「内部被曝の危険性が無視されていることも気がかりです。ロンゲラップでもチェルノブイリでも、微量放射性生成物が甲状腺障害をともなって小児の体に発現したのは六~九年後でした。ビキニとロンゲラップは一六○キロも離れています。チェルノブイリの『事象』を考えるなら、もっと深刻に考えるべきでしょう」

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ゲバラの娘【インタビュー】「アレイダ・ゲバラ医師に聞く ラテンアメリカの団結で衰退する米国の影響力」









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