磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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レベル7-福島原発事故、隠された真実-

2012年08月18日 | 読書日記など
『レベル7-福島原発事故、隠された真実-』
   東京新聞原発事故取材班・著/幻冬舎2012年

数少ない、反原発の新聞=「東京新聞」の取材班ですね。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「原発と日本人の関係を描き切った圧巻のノンフィクション
「このままでは東日本全体がおかしくなる。決死隊をつくるしかない。海外から(日本を攻めに)やってくるぞ」--2011年3月15日午前3時首相・菅直人
■原発付近を最大15.7メートル高の津波が襲う可能性を試算--2008年東京電力
■全交流電源喪失による深刻な事故の可能性を指摘--1993年原子力安全委員会ワーキンググループ
■東海原発認可の直前、「死者720人、避難者1760万人」の原発事故被害を試算--1959年科学技術庁」

東電が呼ぶだけですね。事実は下請けにしかすぎないのだから……。 下「」引用。

「斉藤は、東電が「協力会社」と呼ぶ下請け会社の作業員である。敷地内ではこの日、協力会社の作業員ら五千六百六十人と、東電社員七百五十五人の計六千四百十五人が働いた。作業員が多いのは、三基で定期検査が行われているためだった。中でも4号機は最盛期を迎えていた。」

震度6強……。下「」引用。

「1、2号機の中央制御室では、当直の運転員たちが机にしがみつくようにして、激しい揺れに耐えて凍ていた。震度6強。踏ん張らないと立っていられないほどの長い揺れが収まると、ランプや計器類に目を凝らす。」

原発担当……。下「」引用。

「東京・霞が関の経済産業原子力安全・保安院では、地震が起きた直後から、各原発ごとに担当者が持っている防災用携帯電話が一斉に鳴る。別館三階の緊急時対応センターに集合し、情報収集が始まる。
「福島第一自動停止しました!」「女川自動停止しました!」
 部屋の壁面にある十台のテレビが通常番組から次々と地震の中継に切り替わる中、電話で各社原発の状況を確認した職員が声を張り上げる。原子力災害対策マニュアルに従い、直ちに総括班、放射線班、プラント班、医療班、住民安全班、広報班の六つの班を編成する。院長の寺坂信昭(五七)らは、官邸の地下にある危機管理センターに向かった。」

「「水棺」決定と挫折」
--原発を建設するなど異常だと思うが、ひどい危機におちいっても、異常な人たちは異常なことを考える……。

「根拠なき安全指針」

「やらせ」メール

正力松太郎。下「」引用。

「原子力委員長の正力松太郎が社主だった読売新聞社はこの年の五月、英原子力公社産業部長のクリストファー・ヒントンを日本に招いた。正力は当初、米国からの発電炉輸入を目指したむが、早期輸入は難しい情勢だった。-略-」

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【地震が問題】コールダーホール原発。下「」引用。

「耐震性の問題をい早く見抜いたのは、嵯峨寝遼吉だった。-略-
 コールダーホール原発は、核分裂反応を効率的に行うための減速材に黒煙を使っている。その黒煙の巨大なブロックが、何の耐震補強もなくただ積んであるだけだった。大地震が起きれば、そのブロックがガラガラと崩れて、深刻な事故に発展する恐れがある。地震がほとんどない英国ならば問題ないかもしれないが、日本に造る原発として致命的な欠陥だった。-略-」

他の原発も多かれ少なかれ地震が問題ですね。
思い通りの地震しか来ないって、それこそ想定内神話でしょうね……。

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