磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ナージャの村 Nadya's Village

2008年09月25日 | 読書日記など
『ナージャの村 Nadya's Village』
   本橋成一・写真/冬青社2007年

平凡社 1998年刊の再刊

図書館の人の説明。下「」引用。

「あえて汚染地域に住み続け、自分が生きていることを自らの肉体の存在を以って証明する。それは汚された大地への無言の抗議であり、メッセージでもあった。チェルノブイリ、ベラルーシ、ドゥヂチ村を撮影した写真集。」



モノクロの写真……。

詩あるいは詩的な文章がいくつか掲載されている。下「」引用。

「悲しみの大地、と人は呼ぶが、
ここで暮らしている人々のことは知らない。
放射能のたべもの、放射能の家、放射能の大地、
そして放射能のふるさと、。
問題は放射能ではなく、いのちのことなのに。
いのちとつながっている、ふるさとのことなのに。
そんなことは誰もいわない。
ただ、危険だから逃げろ、という。
いまだに花も咲くし、
じゃがいもやリンゴの収穫できる。
美しい藍色の空は広がり、落ち葉が舞う。
何も変わらない、わたしのふるさとだ。
悲しみの大地、と人は呼ぶが、
この大地にいのちを葬りたい、という気持ちを、
誰も知らない。
チェルノブイリ、ベラルーシ、ドゥヂチ村。
ここが、
わたしのふるさとなのに……。」


以前、DVDを鑑賞したので、手にした本です。


著者紹介
〈本橋成一〉写真家・映画監督。「炭鉱(ヤマ)」で太陽賞、「無限抱擁」で日本写真協会年度賞、「ナージャの村」で土門拳賞を受賞。









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