磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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『日がわり一話』『日がわり一話 第2集』 眉村卓

2012年01月16日 | 読書日記など
眉村卓さんをモデルにした映画をみました。
でも、卓さんらしくなくって……。ファンとしては寂しかった。
設定なども、ずいぶん変更されてありました……。
ボクがSFを書きたいなあと思ったのは、卓さんの作品を読んでからです。
SFといえば、背筋が寒くなるのが多かったのですが、卓さんのはほのぼのした作品などもありました。
--卓さんのどのくらいのファンかといえば……。
『コバルト』という女性読者の多い雑誌まで購入して読んでました。
エッチな本は買うのは慣れていたのですが、こういう本を買うのは実に恥ずかしかったです。
今みたいにネットで通販なんて、ありませんでしたから……。
--『コバルト』は、いい作家が多くって、当時は、ほとんど全部読んで楽しんでもいました。でも、そのころは遠くなって、すっかり眉村さんを忘れてました。
そして、卓さんを尊敬しているのは、ボクだけじゃなかった。
この本は、卓さんらしい創作の姿勢です……。

『日がわり一話』
   眉村卓・著/芸術社1998年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「病気が病気であり、こちらとしてはどうしようもない。どうせ何もできないなら、毎日、妻のためにショートショートを書き、読んでもらうというのはどうだろう……で……書き始めた。必ずその日のちに、四百字詰めの原稿用紙に三枚以上の話を仕上げ、妻に見てもらうということになったのだ。休めばたちまち病気が悪化しそうな不安もあって、以後ずっと続けている。」

帯に書かれてありました。下「」引用。

「1日1話……突然ガンの告知を受けてからの、妻との生活の日々のために、ベテラン作家が一日の休みもなく書き続けるショートショート!」

流行は迷惑……。下「」引用。

「流行というのは厄介なものだ--と、Q氏は思う。
 まあ、女の人や、時代に敏感と見られたい人には、流行とはすてきなものかもしれないが……六十を過ぎて、外見など正直いって他人の顰蹙を買わなければそれでいいのだと思っているQ氏には、あまり関心がないことであった。まして、しばらくはやってすぐにすたれる類の流行は、迷惑なのである。
 今度の流行だって、そう長くつづかないだろう。そうであって欲しい。-略-」

↑ 卓さんらしいなあ~と思う。



『日がわり一話 第2集』
   眉村卓・著/芸術社1998年

本日現在、398回と書かれてあった。

ふつうのショートショートでした。
妻にというので、どこかに、平安貴族のように、ラブ・レターのようなことが入っているのか注意して読みましたが……。
気が付きませんでした……。

--その映画をみていて、『星空のオルゴール』を思い出して、続編かこうと思いました。

そして、クリスマスのお話を書きました……。

今は、ピンフロを取り上げていますが……。

壁なんか、昔からあるけど、みんな、見ないようしているだけですね。

でっ、今回の福島の原発事故などで、壁を見つけた人たちもいるのではないでしょうか?

--でも、

本当に人を愛したら、昔から壁につきあたるものでは?









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